HOME > 研究会・イベント > 利用説明会 > CCS HPCサマーセミナー2008

CCS HPCサマーセミナー2008

 東京大学情報基盤センターでは、T2Kオープンスパコン仕様(筑波大学計算科学研究センター、東京大学情報基盤センター、京都大学学術情報メディアセンターの3センターが共同でスパコン調達の基本仕様を策定) に基づくスパコンが導入され、2008年6月から運用を開始します。6月からの運用開始にあたって、スパコンの利用方法等について、以下の説明会を開催いたします。

開催主旨

 計算科学を支える大規模シミュレーション、超高速数値処理のためのスーパーコンピュータの主力プラットフォームはクラスタ型の並列計算機となってきました。 ところが、大規模なクラスタ型並列計算機は、高い理論ピーク性能を示す一方で、実際のアプリケーションを高速に実行することは容易なことではありません。

 本HPCサマーセミナーはそのようなクラスタ型並列計算機の高い性能を十二分に活用するために必要な知識、プログラミングを学ぶことを目的としています。 超高速数値処理を必要とする大学院生が主な対象ですが、興味をお持ちの方はどなたでもご参加下さい。

プログラム

8:30-10:00 10:30-12:00 13:30-15:00 15:30-17:00
7/31 並列処理の基礎 並列システム OpenMP MPI T2K利用法
8/1 並列数値アルゴリズムI 並列数値アルゴリズムII 最適化I 最適化II

セミナー内容

セミナー内容 講師
並列処理の基礎 アムダールの法則、並列化手法(EP、データ並列、パイプライン並列)、通信、同期、並列化効率、負荷バランスなど並列処理に関する基礎事項を学ぶ。 朴泰祐
並列システム SMP、NUMA、クラスタ、グリッドなどの並列計算機システムと、並列計算機システムの性能に大きく関わる事項(メモリ階層、メモリバンド幅、ネットワーク、通信バンド幅、遅延など)を学ぶ。 朴泰祐
OpenMP 並列プログラミングモデル,並列プログラミング言語OpenMPを学ぶ。 佐藤三久
MPI 並列プログラミング言語MPI2を学ぶ。 建部修見
T2K利用法 T2Kオープンスーパーコンピュータシステムの利用法、特にNUMAやマルチレールネットワークの利用法を学ぶ。 建部修見
並列数値アルゴリズムI 代表的な並列数値アルゴリズムである行列解法(直接解法、反復解法)を学ぶ。 多田野寛人
並列数値アルゴリズムII 代表的な並列数値アルゴリズムである高速フーリエ変換(FFT)を学ぶ。 高橋大介
最適化I 並列計算機システムの計算ノード単体におけるプログラムの最適化手法(レジスタブロック、キャッシュブロック、メモリ割当など)と性能評価に関して学ぶ。 高橋大介
最適化II 並列計算機システム全体における並列プログラムの最適化手法と性能評価に関して学ぶ。 建部修見

問い合わせ先

受付のメールアドレス