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Lustreファイルシステム

 2009年2月に実施したファイルシステムに関するアンケートの実施結果を受け、HA8000クラスタシステムのファイルシステム改善の一環として、2010年3月よりレスポンスの良い新たな並列ファイルシステムであるLustreファイルシステムの試行運用を開始しています。 試行につき性能等に不具合が生じることがあるかもしれませんが、ご理解の上、ご利用ください。
 2010年3月の試行運用開始当初は、ログインノード、shortキュー(S004、S008、S016)およびdebugキュー(debug)の計算ノードから、Lustre領域にアクセス可能でしたが、2010年4月より全てのノードからのアクセスが可能となっています。

Lustreファイルシステム概要

 Lustreファイルシステムは、メタデータ管理サーバ、ストレージ管理サーバおよびクライアントから構成される並列ファイルシステムで、並列にファイルを分散、管理することにより負荷分散を行い、高レスポンスを実現しています。 MPIなどの並列アプリケーションからのデータ入出力など、大量ノードからの入出力を行う作業に適しています。
 Lustreファイルシステムの詳細については、スーパーコンピューティングニュース Vol.12 No.1(2010年1月)の「HA8000のファイルシステムについて」および Vol.12 No.3(2010年5月)の「HA8000のファイルシステムについて(II): Lustre編」をご覧ください。

Lustre領域(ディレクトリ名:/lustre/ログイン名)の使用量制限値

 「/lustre/ログイン名」は全ての利用者が利用できる領域です。MPIなどの並列アプリケーションからのデータ入出力の他、プログラムの編集やコンパイル作業などにもご利用ください。デフォルトの使用量制限値は1アカウントあたり10GBです (専用キュー・ノード固定の場合は、「当該グループのユーザ数×10GB」です)。10GBを超えて使いたい場合は、別途申込が必要です。申込の詳細については、以下の「Lustre領域拡張の申込方法」をご覧ください。

Lustre領域拡張の申込方法

 申込の際は、以下の必要事項を明記の上、本センター受付(受付のメールアドレス)までメールにてお申込ください。
 

必要事項

  • 利用者番号またはプロジェクトコード
  • 現在の /home ディスク容量(GB)
  • 申込後の /home ディスク容量(GB)
  • 希望するLustre 領域の使用量制限値(GB)
  • NFS 領域(申込制)をご利用の場合、NFS 領域の使用量制限値(GB)

記入例

※利用者番号が p09XXX で、/home ディスク容量が 100GB の場合の記入例

  • 利用者番号・・・p09XXX
    ※専用キュー・ノード固定の申込は、代表者または連絡責任者が行ってください。
  • 現在の/home ディスク容量(GB)・・・100GB
    ※利用登録のお知らせや”la -d” コマンドでご確認ください。
  • 申込後の /home ディスク容量(GB)・・・30GB
    ※申込後の /home ディスク容量を0GB にすることはできません。
  • 希望するLustre 領域の使用量制限値(GB)・・・50GB
    ※この場合、申込後に利用できるLustre 領域は、10GB(デフォルト値)+ 50GB(申込容量)= 60GB となります。
  • NFS 領域(申込制)の使用量制限値(GB)・・・20GB
    ※申込をしていない方は0GB です。

 HA8000クラスタシステムでは、今回新設したファイルシステムの他、複数のファイルシステム(ディレクトリ)を利用することが可能です。それぞれの特徴を踏まえ、ご利用ください。各ファイルシステムの詳細は、 本センター発行の「HA8000クラスタシステム利用の手引き」を参照してください。