IHK/McKernelは理化学研究所で開発されているHPCシステム向けの軽量カーネル(Light-Weight Kernel、LWK)である。 IHK(Interface for Heterogeneous Kernels)はLinuxドライバとして実装されているハードウェア資源管理及び 軽量カーネル管理モジュールの名称、McKernelはLWKそのものの名称である。 IHK/McKernelの利用により、OSノイズが低減され、計算時間が短縮される事例についてはOakforest-PACS上でも 既に報告されている。 並列多重格子法は、エクサスケールシステムにおける大規模問題向け数値解法として注目されている。 本研究では、MPIプロセス数が10^5を超えるような大規模問題向けに、3レベル以上の多階層を考慮できる AM-hCGA法(Adaptive Multilevel hCGA)を提案し、OFPを使用した実行例、計算例を紹介する。 OFP 2,048ノードを使用した場合にIHK/McKernel使用により最大20%以上の性能向上を得られた。