近年気象学分野では、Large-eddy simulation (LES)モデルを用いた時空間的に高解像度のシミュレーションが
行われ始めている。
このような高解像度のデータを取り扱うためには、大規模なデータの高頻度な出力を効率よく取り扱う必要がある。
本研究では、このようなデータの取り扱いに高速ファイルキャッシュシステムを用い、LESモデルと流体解析手法を
連結することで、高速に流体解析を行うことができるワークフローを提案する。
このシステムは、LESの出力と、流体解析の入力という大規模な中間データを高速ファイルキャッシュ上で
取り扱うことで、並列ファイルシステムによる性能の劣化を防ぎ、LESの高頻度の出力と高速な流体解析を可能と
するものである。
本発表では、ワークフローの概要と、LESの出力・解析手法の入力部の性能を測定した結果を紹介する。