東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティング部門

第149回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「OpenFOAM中級」

共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会・HPCオープンソースソフトウェア普及部会)、オープンCAE学会

開催趣旨

  • 情報基盤センター(以降、センター)に設置されたスーパーコンピューター(以降、スパコン)の利用促進とスパコンを用いた数値流体解析(以降、CFD)の普及を目的として、OpenFOAM中級講習会を実施します。
  • センターのスパコンOakbridge-CXによる実習もあります。
  • 受講料は無料です。
  • 本講習会は、オープンソースのCFDツールキットであるOpenFOAMを用いた基礎的なCFD並列解析の講習会です。
  • スパコンの概要や利用法概説に始まり、OpenFOAMの概要説明をした後、格子生成、CFD解析、格子や解析結果のデータ転送、可視化、並列計算などの演習を行います。
  • 本センターのスパコンでOpenFOAMを用いたCFD解析にご興味ある方で、どのようにすべきか知りたい方は是非受講をお勧めいたします。
  • 本講習会では,OpenFOAMを用いた並列計算の概要説明と演習を行いますが,並列プログラミングについては扱わないので,予めご了承ください。
  • 本講習会はZoomによるオンライン講習会として実施されます。

対象者

  • センターのスパコンのアカウントを既に所有している利用者、センターのスパコンの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。
  • なお、企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当)では、本講習会の受講が義務づけられています。

受講資格

  • 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者。
  • 外国人及び海外在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
    「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」
  • Linuxのコマンドライン操作に関する基礎知識が必要です。
  • センターのスパコンにインストールされているエディタ(Emacs, vim, geditなど)のいずれかを用いて、ファイルの編集を行う必要があります。上記のいずれかのエディタの操作にも慣れていない場合には、いずれかのエディタの予習を各自で行なっておいてください。
  • CFD解析やプログラミング、並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。

参加申込

講習会申込フォーム

募集定員に達したため、講習会参加申込の受付は終了いたしました。
誠に申し訳ございませんが、またのお申し込みをお待ちしております。
  • 必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上、1月12日17:00に締切ります)。
    • アカウント,Zoom接続に関する情報は1月13日の送付を予定しております。
  • オンラインで実施する都合上、受講者を最大20人とさせていただきます。
    • 先着順ですので、お早めにお申し込みください。
    • 参加申込を締切る前に参加申込数が定員を超えた場合には、講習会申込フォームにご記入頂いた情報を元に、参加者数が定員以下となるよう参加者を選定させて頂きますので、予めご承諾ください。
    • なお、選定方法について問い合わせを頂いても一切返答できませんので、その点についても予めご承諾くださるようお願い致します。
  • 本講習会は、センターのスパコンにおけるOpenFOAMの利用促進が主目的であるため、スパコンでのバッチジョブによるOpenFOAMの実行方法を重点的に説明致します。OpenFOAMの機能や設定方法の説明に対して重きを置いた講習会では無い事を予めご了承の上、参加申込を検討ください。
  • 講習内容は、概ね昨年度の第127回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会「OpenFOAM中級」と同様ですので、昨年度の講習会資料を参考にして参加申込を検討ください。

講習会概要

  • オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
  • パソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
  • パソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスパコンへ接続ができることが必要です。
  • 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスパコンを1月間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
  • 対象のスパコンおよび利用ノード数は次のとおりです。
  • 定員(上限20名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。
  • 本講習会は録画させて頂きます。また、録画内容をインターネット媒体(ホームページ、各種 SNS 等)に個人を特定できないよう処理した上で掲載させて頂く場合があります。

開催日時

2021年1月19日(火)10:00 - 18:00

講習会プログラム

1月19日(火)

10:00 - 10:30 講習会の準備
  • イントロダクション
  • Oakbridge-CXへのログイン
  • 講習会レポジトリのクローン
10:30 - 18:00
(12:00 - 13:00: 昼休憩)
3次元ダムブレイク流れ演習
  • moduleによるOpenFOAMの環境設定
  • 解析対象(Kleefsmanらによる段波・構造物衝突流れ実験)
  • OpenFOAMの二相流ソルバinterFoamの基礎方程式
  • 解析ケースの作成
  • damBreakWithObstacleチュートリアル
  • 本演習の解析手順・実行コマンド・設定ファイル
  • 解析ケースファイルのコピー
  • blockMeshとsnappyHexMeshによる格子生成
  • ParaViewによる格子の可視化
  • 解析条件の設定
  • 初期値設定
  • 領域分割
  • ソルバ実行
  • 圧力時系列の実験値との比較
  • 並列計算結果の再構築
  • ParaViewによる解析結果の可視化
  • 解析条件変更演習
  • spackによるOpenFOAMのインストール
  • より高度な設定
  • 質疑応答

講習会資料

講習会資料はこちらをご覧ください。

問い合わせ先

東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
E-mail:受付のメールアドレス