東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティング部門

第172回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「OpenFOAM中級・3次元ダムブレイク流れ」

共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会・HPCオープンソースソフトウェア普及部会)、オープンCAE学会

講習会開催に関するお知らせ
新型コロナウイルス感染症対策のため、東京大学本部指針に基づき、今後講習会実施を中止させていただく可能性がございます。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。(2020.4.7)

開催趣旨

  • 情報基盤センター(以降、センター)に設置されたスーパーコンピューター(以降、スパコン)の利用促進とスパコンを用いた数値流体解析(以降、CFD)の普及を目的として、OpenFOAM講習会を実施します。
  • センターのスパコンWisteria/BDEC-01による実習もあります。
  • 実習では、主にスーパーコンピュータ「富岳」と同じ富士通株式会社の「FUJITSU Processor A64FX」を搭載した計算ノード7,680台から構成されるシミュレーションノード群(Odyssey)を用います。
  • 受講料は無料です。
  • スパコンの概要や利用法概説に始まり、OpenFOAMの概要説明をした後、格子生成、CFD解析、格子や解析結果のデータ転送、可視化、並列計算などの演習を行います。
  • 本センターのスパコンでOpenFOAMを用いたCFD解析にご興味ある方で、どのようにすべきか知りたい方は是非受講をお勧めいたします。
  • 本講習会では、OpenFOAMを用いた並列計算の概要説明と演習を行いますが、並列プログラミングについては扱わないので、予めご了承ください。
  • 本講習会はZoomによるオンライン講習会として実施されます。

開催日時・講習会プログラム

2022年1月18日(火)10:00 - 18:00

10:00 - 12:00 3次元ダムブレイク流れ演習I
  • イントロダクション (約5分間)
  • 講習会の準備 (約15分間)
  • moduleによるOpenFOAMの環境設定 (約15分間)
  • 解析対象(Kleefsmanらによる段波・構造物衝突流れ実験) (約10分間)
  • OpenFOAMの二相流解析ソルバの概要 (約10分間)
  • 解析手順 (約5分間)
  • blockMeshによるベース格子生成 (約25分間)
  • ParaViewによるベース格子の可視化 (約30分間)
13:00 - 18:00 3次元ダムブレイク流れ演習II
  • 領域分割 (約10分間)
  • snappyHexMeshによる格子生成 (約30分間)
  • ParaViewによる格子の可視化 (約10分間)
  • interFoamを用いた流体解析 (約50分間)
  • 実測値との比較 (約10分間)
  • ParaViewによる計算結果の可視化 (約30分間)
  • POV-Rayによる計算結果の可視化 (約15分間)
  • 解適合格子を用いた解析 (約15分間)
  • interIsoFoamを用いた解析 (約15分間)
  • 二相流解析ソルバのカスタマイズ例の紹介 (約15分間)
  • 線形ソルバ設定のベイズ最適化例の紹介 (約15分間)
  • 解析条件のベイズ最適化例の紹介 (約15分間)

講習会資料

講習会資料はこちらをご覧ください。

2022年1月18日(火)にオンライン開催された、講義パートの動画です。

参加申込

講習会申込フォーム

講習会参加申込の受付は終了いたしました。
  • 必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上、1月11日17:00に締切ります)。
    • アカウント、Zoom接続に関する情報は1月12日の送付を予定しております。
  • オンラインで実施する都合上、受講者を最大20人とさせていただきます。
    • 先着順ですので、お早めにお申し込みください。
    • 参加申込を締切る前に参加申込数が定員を超えた場合には、講習会申込フォームにご記入頂いた情報を元に、参加者数が定員以下となるよう参加者を選定させて頂きますので、予めご承諾ください。
    • なお、選定方法について問い合わせを頂いても一切返答できませんので、その点についても予めご承諾くださるようお願い致します。
  • 同じ解析対象を扱っている,昨年度の第149回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会「OpenFOAM中級」の講習会資料も参考にして参加申込を検討ください。
  • 本講習会は、センターのスパコンにおけるOpenFOAMの利用促進が主目的であるため、スパコンでのバッチジョブによるOpenFOAMの実行方法を重点的に説明致します。OpenFOAMの機能や設定方法の説明に対して重きを置いた講習会では無い事を予めご了承の上、参加申込を検討ください。

受講資格・受講条件・準備等

  • 受講資格者は、国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者です。 受講にあたって、東京大学情報基盤センター(以下「当センター」)のスーパーコンピュータ(以下「スパコン」)のユーザーである必要は必ずしもありません。 受講生には、当センターのスーパーコンピューターを1月間程度利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
  • 東京大学情報基盤センタースーパーコンピュータシステム利用規程 を熟読し、遵守してください。
  • 予備知識・準備等については以下の通りです:
    • Linuxのコマンドライン操作に関する基礎知識が必要です。
      また、センターのスパコンにインストールされているエディタ(Emacs, vim, nano, geditなど)のいずれかを用いて、ファイルの編集を行う必要があります。

      上記のいずれかのエディタの操作にも慣れていない場合には、いずれかのエディタの予習を各自で行なっておいてください。
    • CFD解析やプログラミング、並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。
    • オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
    • パソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
    • パソコンのOSは、Windows、Mac、Linuxいずれでも構いませんが、SSHを用いて当センターのスパコンへ接続ができることが必要です。
  • 対象のスパコンおよび利用ノード数は次のとおりです。
  • 定員(上限20名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。
  • 本講習会は録画させて頂きます。また、録画内容をインターネット媒体(ホームページ、各種 SNS 等)に個人を特定できないよう処理した上で掲載させて頂く場合があります。

問い合わせ先

東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
E-mail:受付のメールアドレス