東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティング部門

第191回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「異種システム間連成アプリケーション開発を学ぶ:WaitIO/MP講習会」

共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会・HPCオープンソースソフトウェア普及部会)

講習会開催に関するお知らせ
新型コロナウイルス感染症対策のため、東京大学本部指針に基づき、今後講習会実施を中止させていただく可能性がございます。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。(2020.4.7)

開催趣旨

 東京大学情報基盤センターが Society 5.0 実現へ向けて導入した『 「計算・データ・学習」融合スーパーコンピュータシステム(Wisteria/BDEC-01) 』は、2021年8月2日から正式運用を開始しました。
Wisteria/BDEC-01は,「シミュレーションノード群(Odyssey)」,「データ・学習ノード群(Aquarius)」の2つのノード群,合計ピーク性能33.1 PFLOPSを有するヘテロジニアスなシステムです。シミュレーションノード群(Odyssey)は、スーパーコンピュータ「富岳」と同じ富士通株式会社の「FUJITSU Processor A64FX」を搭載した計算ノード7,680台から構成されます。データ・学習ノード群(Aquarius)はインテル社製第3世代Xeonスケーラブルプロセッサ(開発コード名Ice Lake)および NVIDIA A100 Tensorコア GPU を搭載した計算ノード45台から構成されます。
 本講習会では、Wisteria/BDEC-01システムに新しく導入されたソフトウエアであるh3-OpenSYS/WaitIO(WaitIO)とh3-OpenUTIL/MP(MP)を利用した異種システム間連成アプリケーション開発について学びます。連成計算の基本からWaitIOとMPを用いることによりOdysseyとAquariusを用いてどのように異種システム間連成アプリケーションを開発することができるのかを中心に、WaitIOについてはファイルを用いた弱連成アプリケーション記述をMPIライクな通信APIを用いて書き換える方法、MPについては複数のアプリケーションの弱連成、特にFortran/Cで書かれた物理モデルとPythonアプリケーションの連成を通じて、シミュレーションモデル同士の連成にとどまらないWisteria/BDEC-01の特性を生かしたプログラム連携について学びます。
さらに、学習した内容をサンプルプログラムを実機を用いて実習を行います。実習にはWisteria/BDEC-01スーパーコンピュータシステムを使用します。
 なお、本講習会はZoomによるオンライン講習会として実施されます。

開催日時・講習会プログラム

2022年10月14日(金)13:00 - 17:30

13:00 - 13:10 受講イントロダクション
13:10 - 13:50 Wisteria/BDEC-01の概要
13:50 - 14:00 システム利用制度案内
14:00 - 14:10 h3-Open-BDECソフトウェア概要
14:20 - 15:40 h3-Open-SYS/WaitIO,h3-Open-UTIL/MPの概要とプログラミング
15:50 - 17:30 h3-Open-SYS/WaitIOとh3-Open-UTIL/MPを使ってみよう

講習会資料・録画映像

2022年10月14日(金)にオンライン開催された、講義パートの動画です。

参加申込フォーム

※必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上,10月7日17:00に締切ります。)
 アカウント情報、ZOOM接続情報は10月11日の送付を予定しております。
※また、オンラインで実施する都合上、受講者を最大30人とさせていただきます。先着順ですので、お早めにお申し込みください。

講習会参加申込の受付は終了いたしました。

受講資格・受講条件・準備等

  • 受講資格者は、国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者です。 受講にあたって,東京大学情報基盤センター(以下「当センター」)のスーパーコンピュータ(以下「スパコン」)のユーザーである必要は必ずしもありません。 受講生には、当センターのスーパーコンピューターを1月間程度利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
  • 東京大学情報基盤センタースーパーコンピュータシステム利用規程 を熟読し,遵守してください。
  • 予備知識・準備等については以下の通りです:
    • 最低限emacs またはvi 等によりファイルの参照/編集をできる必要があります。
    • Fortran またはC 言語によるプログラミング経験、UNIX の経験があることが望ましい。
    • MPIに関する知識があることが望ましい。
    • オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
    • パソコンのOSは、特に指定しませんが、SSHを用いて当センターのスパコンへ接続ができることが必要です。
    • 当センターのスパコンへ接続するパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
  • 対象のスパコンおよび利用可能ノード数は次のとおりです。

問い合わせ先

東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
E-mail:受付のメールアドレス