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第20回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「ライブラリ利用:高性能プログラミング初級入門」

開催趣旨

 情報基盤センター(以降、センター)に設置されたスーパーコンピュータの利用促進と並列プログラミング技術の普及を目的として、数値計算ライブラリ利用による高性能プログラミングの初級講習会を実施します。受講料は無料です。
 本講習会は、数値計算ライブラリ利用による基礎的な高性能プログラミングの講習会です。並列処理の基礎概念の説明に始まり、数値計算ライブラリの解説を行います。
また、簡単な数値計算プログラムによるライブラリ利用の実習を行います。お手元の逐次プログラムを数値計算ライブラリによって「高性能化」したいと考えている方で、どのようにすべきか知りたい方は是非受講をお勧めいたします。
 本講習会は、「MPI応用編:並列アプリケーション開発入門」に対する「初級編」と位置づけています。また、「MPI基礎:並列プログラミング初級入門」に対する「数値計算の基礎」と位置づけています。
 数値計算ライブラリ利用に関する知識・経験は必要ではありません。「T2Kオープンスパコン(東大)」による実習もあります。

対象者

 センターのスーパーコンピューターのアカウントを既に所有している利用者、センターのスーパーコンピューターの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。
 なお、平成24年4月から開始予定の、FX10企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当、上限3ヶ月)では、お試しアカウント付き講習会の受講が義務づけられています。本講習会はその対象となります。

受講資格

  • 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者。
    なお、講習会当日受付に「HA8000クラスタシステム利用同意書」をご提出ください。企業に所属する研究者・技術者の方は「アカウント使用申込書」も併せてご提出ください。未提出の場合はスーパーコンピューターを使用しない講義形式での受講となります。
  • 外国人の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
    「外国人利用者についてのお願い」
  • FORTRANまたはC言語によるプログラミング経験、UNIXの基礎知識を有していることが望ましい。
  • 基本的な数値解析手法(LU分解等)に関する基礎知識を有していることが望ましい。
  • 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。

参加申込

講習会参加申込の受付は終了いたしました。

HA8000クラスタシステム利用同意書(講習会参加者全員提出)
※当日受付に提出

HA8000クラスタシステム利用同意書
[PDF版] [記入例]

アカウント使用申込書(企業に所属する研究者・技術者の方のみ提出)
※下記提出先へ事前郵送か当日受付に提出

アカウント使用申込書
[PDF版] [記入例]

アカウント使用申込書提出先
〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学情報基盤センター 研究支援係

講習会概要

  • プログラム演習のため、受講生が自分のノートパソコン(無線LAN(WPA2)の機能があるもの)をセンターの演習室に持ち込んでください。ノートパソコンが持ち込めない方は、講義形式の受講となります。(WindowsXPはSP3からWPA2認証に標準対応していますが、SP2では「Windows XP 用の更新プログラム (KB893357)」を適用する必要があります。)
  • ノートパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、ノートパソコンを利用しない講義形式の受講となります。
  • ノートパソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスーパーコンピューターへ接続ができることが必要です。本講習会ではまず、Windowsに限定したSSH環境のインストールと設定作業を、受講生に行ってもらいます。
  • 演習のため、無線LAN接続を想定しています。有線LAN接続は想定していません。特に、演習室でのLinuxを用いた無線利用は経験的に困難です。Linuxの利用は、できるだけ避けてください。
  • 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスーパーコンピューターを1週間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
  • 対象のスーパーコンピューターは、T2Kオープンスパコン(HA8000クラスタシステム)です。4ノード(16ソケット、64コア)の利用となります。
  • 定員(上限約50名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。

開催日時

2012年2月21日(火)10:30 - 17:00
2012年2月22日(水)10:30 - 17:00

場所

東京大学情報基盤センター 4階 413遠隔講義室(地図

講習会プログラム

2月21日(火)

 10:00 - 10:30 受付
 10:30 - 12:30 ノートパソコンの設定、テストプログラムの実行など(演習)
   ・ コンパイルの仕方
   ・ バッチジョブシステムの使い方
   ・ ピュアMPI実行
   ・ ハイブリッドMPI実行
 14:00 - 15:00 並列プログラミングの基本(座学)
   ・ 並列計算機の分類、並列プログラミングモデル
   ・ 性能評価指標:台数効果とは
   ・ アムダールの法則とは
   ・ データ分散方式:1次元分散、2次元分散、ブロック分散、サイクリック分散
   ・ 数値計算における実例:行列-ベクトル積、行列-行列積の並列化
 15:15 - 17:00 プログラム実習I(BLAS)(演習)
   ・ BLASとは
   ・ LAPACKとは
   ・ ScaLAPACKとは
   ・ GOTO BLASとは
   ・ BLASの利用法と実習(行列‐行列積:DGEMM関数)

2月22日(水)

 10:30 - 12:30 プログラム実習Ⅱ(LAPACK、ScaLAPACK)(演習)
   ・ 粒子間熱伝導問題
   ・ LAPACKの利用法と実習
   ・ ScaLAPACKの利用法とテストプログラム実行
 14:00 - 15:30 プログラム実習Ⅲ(Lis)(演習)
   ・ 反復解法ライブラリLisについて
   ・ Lisを用いた実習
 15:45 - 17:00 線形代数の基礎(座学)
   ・ 反復解法ライブラリの解説
   ・ 求解アルゴリズム上の注意事項

講習会資料

問い合わせ先

〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学情報基盤センター 研究支援係
kenkyu_shien[あっとまーく]itc.u-tokyo.ac.jp
("[あっとまーく]" を"@"(半角)に変換後、ご送信ください)