東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティング部門

第209回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「OpenACCとMPIによるマルチGPUプログラミング入門」

共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会・HPCオープンソースソフトウェア普及部会)

開催趣旨

 近年、低消費電力で高い性能を得るために、高性能なスーパーコンピュータシステムでは演算アクセラレータとしてGPUが搭載されてきています。これらのスパコンを有効に活用するためには、複数のアクセラレータを利用することが必須です。
 本講習会では、GPU搭載スパコンで大規模な数値計算を実現するために必須となるマルチGPUプログラミングについて学びます。GPUは、NVIDIA社のTesla GPU(A100)を対象とし、プログラミング環境としては既存コードに指示文(ディレクティブ)を追加することでGPU化できるOpenACCを用います。GPU間の並列化はMPIを利用します。実習では基礎的なプログラムを通して、OpenACCとMPIによる複数GPUを用いたプログラムの作成方法を学びます。
 実習には、東京大学情報基盤センターに設置されているWisteria/BDEC-01(Aquarius) スーパーコンピュータシステムを使用します。
 本講習会では、OpenACC・MPIについては簡単な復習のみ行います。このため講習会受講前に基礎的なOpenACCによるGPUプログラミング、MPIプログラミングの知識・経験を有していることが望まれます。 必要に応じて、「GPUプログラミング入門」や「MPI基礎」 の資料・動画を参考に予習をお願いします。
 なお、本講習会はZoomによるオンライン講習会として実施されます。

開催日時・講習会プログラム

2023年6月30日(金)13:00 - 17:00

13:00 - 13:30 スパコンの使い方など
13:30 - 14:30 OpenACC+MPI混合プログラミング(座学)
14:45 - 17:00 OpenACC+MPI演習

講習会資料

講習会録画映像

2023年6月30日(金)にオンライン開催された、講義パートの動画です。

参加申込

講習会申込フォーム

※必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上,6月23日17:00に締切ます)
 アカウント情報、Zoom接続情報は6月26日の送付を予定しております。
※また、オンラインで実施する都合上、受講者を最大30人とさせていただきます。先着順ですので、お早めにお申し込みください。

講習会参加申込の受付は終了いたしました。

受講資格・受講条件・準備等

  • 受講資格者は、国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者です。 受講にあたって,東京大学情報基盤センター(以下「当センター」)のスーパーコンピュータ(以下「スパコン」)のユーザーである必要は必ずしもありません。 受講生には、当センターのスパコンを1月間程度利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
  • 東京大学情報基盤センタースーパーコンピュータシステム利用規程 を熟読し,遵守してください。
  • 予備知識・準備等については以下の通りです:
    • FortranまたはC言語によるプログラミング経験、UNIXの経験があることが望ましい。最低限emacsまたはvi等によりファイルの編集をできる必要があります。
    • 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。
    • オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
    • パソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
    • パソコンのOSは、Windows、Mac、Linuxどれでも構いませんが、SSHを用いて当センターのスパコンへ接続ができることが必要です。
  • 対象のスパコンおよび利用ノード数・GPU数は次のとおりです。

問い合わせ先

東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
E-mail:受付のメールアドレス