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第60回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「並列有限要素法とハイブリッド並列プログラミング」

 共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会)

開催趣旨

 情報基盤センター(以降、センター)に設置されたスーパーコンピューターの利用促進と並列プログラミング技術の普及を目的として、並列有限要素法,ハイ ブリッド並列プログラミングの講習会を実施します。受講料は無料です。本講習会では、有限要素法による熱伝導解析プログラムを、MPI及びOpenMPを使用して並列化するための手順、特に並列分散データ構造に関する考え方を中心に説明します。お手元のプログラムを、「並列化」したいと考えている方は是非 受講をお勧めいたします。有限要素法についてはプログラムの簡単な解説を実施いたしますが、予備知識の無い方は事前に公開する資料で予習して来られることをお勧めいたします。
 本講習会は、「MPI基礎:並列プログラミング初級入門」に対する「応用編」と位置づけていますが、必ずしもMPI、OpenMPに関する知識・経験は 必須ではありません(本講習会でもMPI、OpeMPについての簡単な説明を実施し、詳細な資料を用意しております)。FX10 スーパーコンピュータシステム(Oakleaf-FX)(Fujitsu PRIMEHPC FX10)による実習もあります。
 また、JST戦略的創造研究推進事業CREST研究領域「ポストペタスケール高性能計算に資するシステムソフトウェア技術の創出」の一環として実施され ている「自動チューニング機構を有するアプリケーション開発・実行環境(研究代表:中島研吾(東京大学情報基盤センター))」において開発されているppOpen-HPCについても紹介します。
 本講習会は従来「MPI応用編:並列有限要素法入門」として実施されていたものですが、新たにOpenMP/MPIハイブリッド並列プログラミングに関する講義・実習を導入しています。MPIについてもっと詳しく学びたい方は,本講習会の入門編である「有限要素法で学ぶ並列プログラミング基礎」の受講をお勧めします。

対象者

 センターのスーパーコンピューターのアカウントを既に所有している利用者、センターのスーパーコンピューターの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。
 なお、企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当)では、本講習会の受講が義務づけられています。

受講資格

  • 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者。
    なお、講習会当日受付に「FX10 スーパーコンピュータシステム利用同意書」をご提出ください。企業に所属する研究者・技術者の方は「アカウント使用申込書」も併せてご提出ください。未提出の場合はスーパーコンピューターを使用しない講義形式での受講となります。
  • 外国人及び海在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
    「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」
  • FortranまたはC言語によるプログラミング経験、UNIXの経験があることが望ましい。最低限emacsまたはvi等によりファイルの編集をできる必要があります。
  • 基本的な数値解析手法(LU分解等)に関する基礎知識を有していることが望ましい。
  • 有限要素法についてはプログラムの簡単な解説を実施いたしますが、予備知識の無い方は事前に公開する資料で予習して来られることをお勧めいたします。
  • 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。時間の都合上、MPIの基礎的な事項に関する詳細な説明は行いません(自習用教材を別途準備します)。
  • 有限要素法,MPIについてもっと詳しく学びたい方は,本講習会の入門編である「有限要素法で学ぶ並列プログラミング基礎」の受講をお勧めします。

参加申込

講習会申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします

講習会参加申込の受付は終了いたしました。

FX10 スーパーコンピュータシステム利用同意書(講習会参加者全員提出)
※当日受付に提出

FX10 スーパーコンピュータシステム利用同意書
[PDF版] [記入例]

アカウント使用申込書(企業に所属する研究者・技術者の方のみ提出)
※下記提出先へ事前郵送か当日受付に提出

アカウント使用申込書
[PDF版] [記入例]

アカウント使用申込書提出先
〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム

講習会概要

  • プログラム演習のため、受講生が自分のノートパソコン(無線LANの機能があるもの)をセンターの演習室に持ち込んでください。ノートパソコンが持ち込めない方は、講義形式の受講となります。
  • ノートパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、ノートパソコンを利用しない講義形式の受講となります。
  • WindowsXP以前のバージョン、およびWindows8(8.1は可)を使用しているWindowsノートパソコン、Mountain Lion(Mac OS X 10.8)以前のバージョンを使用しているMacintoshノートパソコンは講習会では使用できません。
  • ノートパソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスーパーコンピューターへ接続ができることが必要です。本講習会ではまず、Windowsに限定したSSH環境のインストールと設定作業を、受講生に行ってもらいます。
  • 演習のため、無線LAN接続を想定しています。有線LAN接続は想定していません。特に、演習室でのLinuxを用いた無線利用は経験的に困難です。Linuxの利用は、できるだけ避けてください。
  • 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスーパーコンピューターを1週間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
  • 対象のスーパーコンピューターは、FX10 スーパーコンピュータシステム(Oakleaf-FX)(Fujitsu PRIMEHPC FX10)です。12 ノード (192 コア) の利用となります。
  • 定員(上限約50名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。

開催日時

2016年6月28日(火)09:30 - 18:00
2016年6月29日(水)09:30 - 18:00

場所

東京大学情報基盤センター 4階 413遠隔会議室(地図

講習会プログラム

  • 時間の都合上、MPIの基礎的な事項に関する詳細な説明は行いません(自習用教材を別途準備します)。
  • 有限要素法についてはプログラムの簡単な解説を実施いたしますが、予備知識の無い方は事前に公開する資料で予習して来られることをお 勧めいたします。
  • 有限要素法,MPIについてもっと詳しく学びたい方は,本講習会の入門編である「有限要素法で学ぶ並列プログラミング基礎」の受講をお勧めします。

6月28日(火)

 09:00 - 09:30 受付
 09:30 - 12:30 有限要素法プログラムの概要
 13:30 - 14:30 FX10ログイン
 14:30 - 16:00 並列有限要素法への道
 16:15 - 18:00 一次元並列有限要素法・質疑・実習

6月29日(水)

 09:30 - 11:00 三次元並列有限要素法(1/3)
 11:15 - 12:45 三次元並列有限要素法(2/3)
 13:45 - 15:00 三次元並列有限要素法(3/3)・ppOpen-HPC概要
 15:15 - 17:00 OpenMP入門・ハイブリッド並列プログラミング
 17:00 - 18:00 質疑・実習

講習会資料

※ 有限要素法に関する予備知識の無い方は、講習会資料内でA,Bに分類されている資料1,2,3に必ず目を通しておいてください。
※ 講習会資料は、お持ちになるパソコン内にダウンロードするか、各自で印刷して当日お持ちください。
「予習用教材、講習会資料」はこちらをご覧ください。

問い合わせ先

東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
E-mail:受付のメールアドレス