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第15回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「科学技術計算のためのマルチコアプログラミング入門:
 Hybrid並列プログラミングモデルへの道」

開催趣旨

 近年マイクロプロセッサのマルチコア化が進み、様々なプログラミングモデルが提案されています。
 OpenMPは指示行(ディレクティヴ)を挿入するだけで手軽に「並列化」ができるため、広く使用されており、様々な解説書も出版されています。メモリへの書き込みと参照が同時に起こるような「データ依存性(data dependency)」が生じる場合に並列化を実施するには、適切なデータの並べ替えを施す必要がありますが、このような対策はOpenMP向けの解説書でも詳しく取り上げられることは余りありません。
 本講習会では、「有限体積法から導かれる疎行列を対象としたICCG法」を題材として、科学技術計算のためのマルチコアプログラミングにおいて重要なデータ配置、reorderingなどのアルゴリズムについての講習を行います。 更に理解を深めるため、T2Kオープンスパコン(東大)を利用した実習を行います。またマルチコアクラスタ向けの並列プログラミングモデルとして注目されている「Hybrid並列プログラミングモデル」についても最新の動向を紹介します。
 多数のご来場をお待ちしております。

対象者

 センターのスーパーコンピューターのアカウントを既に所有している利用者、センターのスーパーコンピューターの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。 なお、平成23年6月から開始した企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当)では、お試しアカウント付き講習会の受講が義務づけられています。本講習会もその対象となります。

受講資格

  • 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者。
    なお、講習会当日受付に「HA8000クラスタシステム利用同意書」をご提出ください。企業に所属する研究者・技術者の方は「アカウント使用申込書」も併せてご提出ください。未提出の場合はスーパーコンピューターを使用しない講義形式での受講となります。
  • 外国人の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
    「外国人利用者についてのお願い」
  • FORTRANまたはC言語によるプログラミング経験、UNIXの基礎知識を有していることが望ましい。
  • 基本的な数値解析手法(LU分解等)に関する基礎知識を有していることが望ましい。
  • 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。

参加申込

講習会参加申込の受付は終了いたしました。

HA8000クラスタシステム利用同意書(講習会参加者全員提出)
※当日受付に提出

HA8000クラスタシステム利用同意書
[PDF版] [記入例]

アカウント使用申込書(企業に所属する研究者・技術者の方のみ提出)
※下記提出先へ事前郵送か当日受付に提出

アカウント使用申込書
[PDF版] [記入例]

アカウント使用申込書提出先
〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学情報基盤センター 研究支援係

講習会概要

  • プログラム演習のため、受講生が自分のノートパソコン(無線LAN(WPA2)の機能があるもの)をセンターの演習室に持ち込んでください。ノートパソコンが持ち込めない方は、講義形式の受講となります。(WindowsXPはSP3からWPA2認証に標準対応していますが、SP2では「Windows XP 用の更新プログラム (KB893357)」を適用する必要があります。)
  • ノートパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、ノートパソコンを利用しない講義形式の受講となります。
  • ノートパソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスーパーコンピューターへ接続ができることが必要です。本講習会ではまず、Windowsに限定したSSH環境のインストールと設定作業を、受講生に行ってもらいます。
  • 演習のため、無線LAN接続を想定しています。有線LAN接続は想定していません。特に、演習室でのLinuxを用いた無線利用は経験的に困難です。Linuxの利用は、できるだけ避けてください。
  • 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスーパーコンピューターを1週間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
  • 対象のスーパーコンピューターは、T2Kオープンスパコン(HA8000クラスタシステム)です。4ノード(16ソケット、64コア)の利用となります。
  • 定員(上限約50名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。

開催日時

2011年6月30日(木)10:30 - 17:30
2011年7月01日(金)10:00 - 17:30

場所

東京大学情報基盤センター 4階 413遠隔講義室(地図

講習会プログラム

6月30日(木)

 10:00 - 10:30 受付
 10:30 - 12:00 設定、T2Kオープンスパコンについて
 13:00 - 15:00 ICCG法によるポアソン方程式ソルバー
 15:15 - 16:45 OpenMP「超」入門
 16:45 - 17:30 オーダリングについて

7月01日(金)

 10:00 - 12:30 オーダリングについて(続き)
 13:30 - 15:30 並列化実装について
 15:45 - 17:30 最新研究事例の紹介、実習、質疑

講習会資料

問い合わせ先

〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学情報基盤センター 研究支援係
kenkyu_shien[あっとまーく]itc.u-tokyo.ac.jp
("[あっとまーく]" を"@"(半角)に変換後、ご送信ください)