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第79回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「MPI基礎:並列プログラミング入門」

 共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会)

開催趣旨

 情報基盤センター(以降、センター)に設置されたスーパーコンピュータの利用促進と並列プログラミング技術の普及を目的としてMPIによる並列プログラミング入門の講習会を実施します。受講料は無料です。
 本講習会は、MPIによる基礎的な並列プログラミングの講習会です。並列処理の基礎概念の説明に始まり、MPI通信ライブラリの解説などを行います。また、簡単な数値計算プログラムの並列化の実習を行います。お手元の逐次プログラムをMPIによって「並列化」したいと考えている方で、どのようにすべきか知りたい方は是非受講をお勧めいたします。
 本講習会は、「MPI応用編:並列有限要素法とハイブリッド並列プログラミング」に対する「初級編」と位置づけています。MPIに関する知識・経験は必要ではありません。Reedbush-U スーパーコンピュータシステムによる実習もあります。また、上級者向けに「MPI上級編」を準備しています。

対象者

 センターのスーパーコンピューターのアカウントを既に所有している利用者、センターのスーパーコンピューターの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。
 なお、企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当)では、本講習会の受講が義務づけられています。

受講資格

  • 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者。
    なお、講習会当日受付に「スーパーコンピュータシステム利用同意書」をご提出ください。企業に所属する研究者・技術者の方は「アカウント使用申込書」も併せてご提出ください。未提出の場合はスーパーコンピューターを使用しない講義形式での受講となります。
  • 外国人及び海在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
    「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」
  • FortranまたはC言語によるプログラミング経験、UNIXの経験があることが望ましい。最低限emacsまたはvi等によりファイルの編集をできる必要があります。
  • 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。

参加申込

講習会申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします

講習会参加申込の受付は終了いたしました。

スーパーコンピュータシステム利用同意書(講習会参加者全員提出)
※当日受付に提出

スーパーコンピュータシステム利用同意書
[PDF版] [記入例]

アカウント使用申込書(企業に所属する研究者・技術者の方のみ提出)
※当日受付に提出か下記提出先へ事前郵送

アカウント使用申込書
[PDF版] [記入例]

アカウント使用申込書提出先
〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム

講習会概要

  • プログラム演習のため、受講生が自分のノートパソコン(無線LANの機能があるもの)をセンターの演習室に持ち込んでください。ノートパソコンが持ち込めない方は、講義形式の受講となります。
  • ノートパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、ノートパソコンを利用しない講義形式の受講となります。
  • WindowsVista以前のバージョン、およびWindows8(8.1は可)を使用しているWindowsノートパソコン、Mountain Lion(Mac OS X 10.8)以前のバージョンを使用しているMacintoshノートパソコンは講習会では使用できません。
  • ノートパソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスーパーコンピューターへ接続ができることが必要です。本講習会ではまず、Windowsに限定したSSH環境のインストールと設定作業を、受講生に行ってもらいます。
  • Windows利用の場合CygwinおよびCygwin内のsshコマンドのインストールをお願いします。
    また、他のOSを利用の場合にも、同コマンドがインストールされているか事前にご確認ください。
  • 演習のため、無線LAN接続を想定しています。有線LAN接続は想定していません。特に、演習室でのLinuxを用いた無線利用は経験的に困難です。Linuxの利用は、できるだけ避けてください。
  • 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスーパーコンピューターを1週間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
  • 対象のスーパーコンピューターおよび利用ノード数は次のとおりです。
  • 定員(上限約30名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。

開催日時

2017年6月1日(木)10:30 - 17:00

2017年6月2日(金)10:00 - 17:00

場所

東京大学情報基盤センター 4階 413遠隔会議室(地図

講習会プログラム

6月1日(木)

 10:00 - 10:30 受付
 10:30 - 12:30 ノートパソコンの設定、テストプログラムの実行など(演習)
 14:00 - 15:45 並列プログラミングの基本(座学)
   ・ 並列計算機の分類、並列プログラミングモデル
   ・ MPIの特徴とインターフェースの説明
   ・ 性能評価指標:台数効果とは
   ・ アムダールの法則とは
   ・ データ分散方式:1次元分散、2次元分散、ブロック分散、サイクリック分散
   ・ 数値計算における実例:行列-ベクトル積、行列-行列積の並列化
   ・ 集団通信関数(コレクティブ通信)
 16:00 - 17:00 MPIプログラム実習I(演習)
   ・ コンパイルの仕方
   ・ バッチジョブシステムの使い方
   ・ ピュアMPI実行
   ・ ハイブリッドMPI実行
   ・ プロセス間加算のサンプルとアルゴリズムについて

6月2日(金)

 10:00 - 12:30 ファイル入出力の基礎(演習)
   ・ ファイルシステムについて
   ・ MPI-IOの基礎
   ・ makeの活用
 14:00 - 15:30 MPIプログラミング実習II(演習)
   ・ 行列-行列積の並列アルゴリズム
   ・ 行列-行列積の並列化実習(簡易並列化・データ非分散版)
 15:45 - 17:00 MPIプログラミング実習III(演習)
   ・ 行列-行列積の並列化実習(完全並列化・データ分散版)

講習会資料

問い合わせ先

東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
E-mail:受付のメールアドレス