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第91回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「OpenACCとMPIによるマルチGPUプログラミング入門」
共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会)
開催趣旨
近年、低消費電力で高い性能を得るために、高性能なスーパーコンピュータシステムではGPUやXeon Phiなどのアクセラレータが搭載されてきています。これらのスパコンを有効に活用するためには、複数のアクセラレータを利用することが必須です。
本講習会では、GPUに焦点をあて、GPU搭載スパコンで大規模な数値計算を実現するために必須となるマルチGPUプログラミングについて学びます。GPUは、NVIDIA社のTesla GPU(Pascalアーキテクチャ)を対象とし、プログラミング環境としては既存コードに指示文(ディレクティブ)を追加することでGPU化できるOpenACCを用います。GPU間の並列化はMPIを利用します。実習では、基礎的なプログラムを通して、OpenACCによるGPUコードの作成、OpenACCとMPIによる複数GPUを用いたプログラムの作成方法を学びます。最後に、より実践的な題材として複数GPUを用いたFDTD法による電磁波伝搬計算を取り上げ、これを通してマルチGPUプログラミングの理解を深めます。
実習には、東京大学情報基盤センターに設置されているReedBush(Reedbush-H)スーパーコンピュータシステムを使用します。
本講習会では、MPIプログラミング自体については座学と簡単な演習による復習のみ行います。このため講習会受講前に基礎的なMPIプログラミングの知識・経験を有していることが望まれます。OpenACCおよびMPIについては、マルチGPUプログラミングに必要な機能について焦点をあて解説します。このため、OpenACCやMPIの機能全般については扱いませんので、それらを深く勉強したい方は、別途実施している講習会を受講することをお勧め致します。
対象者
センターのスーパーコンピューターのアカウントを既に所有している利用者、センターのスーパーコンピューターの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。
なお、企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当)では、本講習会の受講が義務づけられています。
受講資格
- 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者。
なお、講習会当日受付に「スーパーコンピュータシステム利用同意書」をご提出ください。企業に所属する研究者・技術者の方は「アカウント使用申込書」も併せてご提出ください。未提出の場合はスーパーコンピューターを使用しない講義形式での受講となります。 - 外国人及び海在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」 - C言語(またはFORTRAN)およびUNIXの基礎知識を有していることが望ましい。演習では主にC言語で記述されたソースコードを扱います。
- 基礎的なMPIプログラミングに関する知識を有していることが望ましい。
- Linuxでのコマンドライン操作の経験があることが望ましい。最低限emacsまたはvi等のエディタによりファイルの編集ができる必要があります。
参加申込
講習会申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします(講習会初日の前日まで受け付けます)
講習会参加申込の受付は終了いたしました。
スーパーコンピュータシステム利用同意書(講習会参加者全員提出)
※当日受付に提出
スーパーコンピュータシステム利用同意書 | |
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[PDF版] | [記入例] |
アカウント使用申込書(企業に所属する研究者・技術者の方のみ提出)
※当日受付に提出か下記提出先へ事前郵送
アカウント使用申込書 | ||
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[PDF版] | [記入例] |
アカウント使用申込書提出先
〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
講習会概要
- プログラム演習のため、受講生が自分のノートパソコン(無線LANの機能があるもの)をセンターの演習室に持ち込んでください。ノートパソコンが持ち込めない方は、講義形式の受講となります。
- ノートパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、ノートパソコンを利用しない講義形式の受講となります。
- WindowsVista以前のバージョン、およびWindows8(8.1は可)を使用しているWindowsノートパソコン、Mountain Lion(Mac OS X 10.8)以前のバージョンを使用しているMacintoshノートパソコンは講習会では使用できません。
- ノートパソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスーパーコンピューターへ接続ができることが必要です。本講習会ではまず、Windowsに限定したSSH環境のインストールと設定作業を、受講生に行ってもらいます。
- Windows利用の場合CygwinおよびCygwin内のsshコマンドのインストールをお願いします。
また、他のOSを利用の場合にも、同コマンドがインストールされているか事前にご確認ください。 - 演習のため、無線LAN接続を想定しています。有線LAN接続は想定していません。特に、演習室でのLinuxを用いた無線利用は経験的に困難です。Linuxの利用は、できるだけ避けてください。
- 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスーパーコンピューターを1月間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
- 対象のスーパーコンピューターおよび利用ノード数は次のとおりです。
- Reedbush スーパーコンピュータシステム(Reedbush-H):2 ノード(GPU4基)
- 定員(上限約30名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。
開催日時
講習会プログラム
12月4日(月)
09:30 - 10:00 受付
10:00 - 10:40 Reedbush-Hへのログイン
10:40 - 12:00 GPUとOpenACC基礎(座学)
13:00 - 14:00 OpenACC基礎(演習)
14:00 - 14:50 MPI復習(座学、簡単な演習)
15:00 - 16:30 OpenACCとMPIによるマルチGPUプログラミング(座学、演習)
16:40 - 18:00 複数GPUを用いたFDTD法による電磁波伝搬計算(座学、演習)