HOME > 利用者支援 > 講習会 > 第25回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
第25回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「ライブラリ利用:高性能プログラミング初級入門」
開催趣旨
情報基盤センター(以降、センター)に設置されたスーパーコンピューターの利用促進と並列プログラミング技術の普及を目的として、数値計算ライブラリ利用による高性能プログラミングの初級講習会を実施します。参加費は無料です。
本講習会は、数値計算ライブラリ利用による基礎的な高性能プログラミングの講習会です。並列処理の基礎概念の説明に始まり、数値計算ライブラリの解説を行います。
また、簡単な数値計算プログラムによるライブラリ利用の実習を行います。お手元の逐次プログラムを数値計算ライブラリによって「高性能化」したいと考えている方で、どのようにすべきか知りたい方は是非受講をお勧めいたします。
本講習会は、「MPI応用編:並列アプリケーション開発入門」に対する「初級編」と位置づけています。また、「MPI基礎:並列プログラミング初級入門」に対する「数値計算の基礎」と位置づけています。
数値計算ライブラリ利用に関する知識・経験は必要ではありません。FX10 スーパーコンピュータシステム(Oakleaf-FX)(Fujitsu PRIMEHPC FX10)による実習もあります。
対象者
センターのスーパーコンピューターのアカウントを既に所有している利用者、センターのスーパーコンピューターの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。
なお、企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当)では、本講習会の受講が義務づけられています。
受講資格
- 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者。
なお、講習会当日受付に「FX10 スーパーコンピュータシステム利用同意書」をご提出ください。企業に所属する研究者・技術者の方は「アカウント使用申込書」も併せてご提出ください。未提出の場合はスーパーコンピューターを使用しない講義形式での受講となります。 - 外国人の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
「外国人利用者についてのお願い」 - FORTRANまたはC言語によるプログラミング経験、UNIXの基礎知識を有していることが望ましい。
- 基本的な数値解析手法(LU分解等)に関する基礎知識を有していることが望ましい。
- 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。
参加申込
講習会申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします
講習会参加申込の受付は終了いたしました。
FX10 スーパーコンピュータシステム利用同意書(講習会参加者全員提出)
※当日受付に提出
FX10 スーパーコンピュータシステム利用同意書 | |
---|---|
[PDF版] | [記入例] |
アカウント使用申込書(企業に所属する研究者・技術者の方のみ提出)
※下記提出先へ事前郵送か当日受付に提出
アカウント使用申込書 | ||
---|---|---|
[PDF版] | [記入例] |
アカウント使用申込書提出先
〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
講習会概要
- プログラム演習のため、受講生が自分のノートパソコン(無線LANの機能があるもの)をセンターの演習室に持ち込んでください。ノートパソコンが持ち込めない方は、講義形式の受講となります。
- ノートパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、ノートパソコンを利用しない講義形式の受講となります。
- ノートパソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスーパーコンピューターへ接続ができることが必要です。本講習会ではまず、Windowsに限定したSSH環境のインストールと設定作業を、受講生に行ってもらいます。
- 演習のため、無線LAN接続を想定しています。有線LAN接続は想定していません。特に、演習室でのLinuxを用いた無線利用は経験的に困難です。Linuxの利用は、できるだけ避けてください。
- 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスーパーコンピューターを1週間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
- 対象のスーパーコンピューターは、FX10 スーパーコンピュータシステム(Oakleaf-FX)(Fujitsu PRIMEHPC FX10)です。12 ノード (192 コア) の利用となります。
- 定員(上限約50名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。
開催日時
講習会プログラム
12月19日(水)
10:00 - 10:30 受付
10:30 - 12:30 ノートパソコンの設定、テストプログラムの実行など(演習)
・ コンパイルの仕方
・ バッチジョブシステムの使い方
・ ピュアMPI実行
・ ハイブリッドMPI実行
14:00 - 15:00 並列プログラミングの基本(座学)
・ 並列計算機の分類、並列プログラミングモデル
・ 性能評価指標:台数効果とは
・ アムダールの法則とは
・ データ分散方式:1次元分散、2次元分散、ブロック分散、サイクリック分散
・ 数値計算における実例:行列-ベクトル積、行列-行列積の並列化
15:15 - 17:00 プログラム実習I(BLAS)(演習)
・ BLASとは
・ LAPACKとは
・ ScaLAPACKとは
・ GOTO BLASとは
・ BLASの利用法と実習(行列‐行列積:DGEMM関数)
12月20日(木)
10:30 - 12:30 プログラム実習Ⅱ(LAPACK、ScaLAPACK)(演習)
・ 粒子間熱伝導問題
・ LAPACKの利用法と実習
・ ScaLAPACKの利用法とテストプログラム実行
14:00 - 15:30 プログラム実習Ⅲ(Lis)(演習)
・ 数値計算ライブラリLisについて
・ Lisを用いた実習
15:45 - 17:00 プログラム実習Ⅳ(PETSc)(演習)
・ 数値計算ライブラリPETScについて
・ PETScを用いた実習
講習会資料
- 「ライブラリ利用:高性能プログラミング初級入門」
- 「ライブラリ利用:高性能プログラミング初級入門」PartⅡ
※ こちらの資料は、12月20日に使用した資料に補足説明及び修正等を加えた改訂版です。
問い合わせ先
〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
kenkyu_shien[あっとまーく]itc.u-tokyo.ac.jp
("[あっとまーく]" を"@"(半角)に変換後、ご送信ください)