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平成20年度公募型プロジェクト報告会アブストラクト

津波発生伝播の大規模3次元シミュレーション

古村 孝志 (東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター)

furumura(at)eri.u-tokyo.ac.jp

 将来発生が危惧される巨大地震による津波の高精度予測のために、次世代の津波シミュレーションに向けた計算コードの開発、改良に取り組む。 既に開発した3次元ナビエ・ストークス式の差分法計算に基づく津波計算コードを改良し、T2Kオープンスパコン(東大)に代表される、 スカラー型超並列計算機上での高い実効性能と並列化スケーラビリティの達成を目的とする。CPUあたりの実効性能上昇のために、ブロック化によってキャッシュの有効利用を行った。 これによって、計算効率が従来の14%上昇することを確認した。また、MPIを用いた並列計算によって、並列化スケラ―ビリティを計測したところ、99.93%の高いスケーラビリティが得られ、 数千CPUまでの並列計算による速度向上が期待できる。