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第6章 ファイルシステム

6.1 概要

 FX10 スーパーコンピュータシステムでは、共有ファイルシステム、ローカルファイルシステム、外部ファイルシステムの 3 ファイルシステムで構成されています。本章ではこれらのディスク領域の特徴や基本的な使い方を紹介します。
 共有ファイルシステム、ローカルファイルシステム、外部ファイルシステムは、Lustre ファイルシステムをベースとした富士通社製の大規模分散ファイルシステム (FEFS) で構築されています。


【ご注意ください】
 センターではホームディレクトリなどのファイルシステムのバックアップ等は取得しておりませんので、利用者の皆様でバックアップの取得等をお願いいたします。また、他の計算機システム (SR16000 システム) とはファイル共有は行っておりません。


ファイルシステム 用途
共有ファイルシステム ホームディレクトリ・グループ領域などで利用。
ローカルファイルシステム ステージングで利用 (バッチジョブで利用)
外部ファイルシステム 一時利用(Oakleaf-FX のみ)

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6.2 使用可能領域

6.2.1 共有ファイルシステム

 共有ファイルシステムは、ログインノード、インタラクティブノード、計算ノードからアクセスすることが可能です。
Oakleaf-FX
 パーソナルコースでは標準で /home 200 GB のディスク容量を利用できます。
グループコースではグループ内の利用者で共有するディスク領域 /group として申込 12 ノードあたり 4 TB のディスク容量を利用できます。また、グループを構成するグループ内利用者ごとに /home 50 GB のディスク容量を利用できます。
 パーソナルコースでは、ホームディレクトリとして標準で 200 GB 利用可能となっています。グループコースでは、グループコースに登録されている利用者全員で利用可能な領域として、12 ノード当たり 4 TB、1 利用者あたり 50 GB のホームディレクトリが利用可能です。
 なお、共有ファイルシステムの容量については、500 GB 単位で追加申込を行うことができます。ただし、追加には別途利用負担金が発生します (5,400 円/年・500GB)。
Oakbridge-FX
 パーソナル、グループコースにかかわらず各利用者は /home 10 GBを利用できます(増量はできません)。
一時領域 /scratch については、本ディレクトリに保存されたファイルのうち、最終更新日から1ヶ月経過したファイルは毎月月末処理日に削除されます。

6.2.2 ローカルファイルシステム

 ローカルファイルシステムはファイルステージング機能で利用します。そのため、ログインノードからの利用はできず、バッチジョブからの利用となります。
 ローカルファイルシステムに保存できるファイル容量は、ジョブで使用するノード数に応じて変化し、1 ノード利用あたり、240 GB です (16 ノード利用した場合は、約 3.8 TB まで利用可能となります)。
 バッチジョブ終了後にローカルファイルシステムで使用したファイル (ステージングで利用したファイル) は自動で削除されます。

ファイルステージング機能とは、ジョブ実行開始時に入力ファイルをローカルファイルシステムに自動的にコピー (ステージイン) し、終了時に共有ファイルシステムに自動的にコピー (ステージアウト) する機能です。詳細は、「利用手引書」、「ジョブ運用ソフトウェア エンドユーザ向けガイド」をご覧ください。

6.2.3 外部ファイルシステム

 外部ファイルシステムは、Oakleaf-FX のログインノード、インタラクティブノード、計算ノードからアクセスすることが可能で、一時的に大規模ファイルを保存する場合に利用します。
 外部ファイルシステムに保存されたファイルは、月末処理日に最終更新日から 9ヶ月間以上経過したファイルを削除します。ただし、外部ファイルシステムの空き容量がなくなるなど、外部ファイルシステムの利用に支障がでると判断した場合は、保存期間以前のファイルについても削除する場合があります。

Oakleaf-FX ファイルシステム一覧
ファイルシステム Quota サービス概要 (用途・特徴)
共有
ファイルシステム
/home/利用者番号
/group/グループ名/利用者番号
あり ホームディレクトリ、
グループ内で共有利用するファイル保存領域
500 GB 単位で追加可能 (別途負担金)
ローカル
ファイルシステム
/work なし ステージング利用 (ジョブによる利用)
ジョブ実行終了後に削除
外部
ファイルシステム
/mppxb なし 一時利用
最終更新日から 9ヶ月間以上経過したファイルを削除

Oakbridge-FX ファイルシステム一覧
ファイルシステム Quota サービス概要 (用途・特徴)
共有
ファイルシステム
/home/利用者番号 あり ホームディレクトリ
10 GB 固定 (追加不可)
/scratch/利用者番号 なし 一時利用
最終更新日から 1ヵ月経過したファイルを削除
ローカル
ファイルシステム
/work なし ステージング利用 (ジョブによる利用)
ジョブ実行終了後に削除

ノードからのアクセス状況(○利用可、×利用不可)
ファイルシステム ログインノード インタラクティブノード 計算ノード
共有ファイルシステム
ローカルファイルシステム × ×
外部ファイルシステム
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6.3 利用状況確認コマンド (show_quota)

 FX10 スーパーコンピュータシステムで利用可能なファイルシステムの使用状況等を確認するために、show_quota コマンドを用意しています。

show_quota コマンド実行例
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