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第8回ASE研究会のお知らせ
第8回となります、先進スーパーコンピューティング環境研究会(ASE研究会)開催のご連絡をいたします。
今回は、招待講演として、東京女子大学から荻田武史准教授をお呼びし、精度保証計算に関する講演を行います。また、東京工業大学から下川辺隆史氏をお呼びし、GPUと気象計算に関する講演を行います。
第8回ASE研究会開催予告
日時:2010年12月6日(月)14時00分~17時45分
場所:東京大学 情報基盤センター 3階 大会議室(情報基盤センター案内地図)
主催:東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティング部門
プログラム
14時00分~15時00分
講演者
荻田武史(東京女子大学)
題目
数値線形代数における精度保証付き数値計算法の現状
要旨
本講演では、数値線形代数、特に連立一次方程式や固有値問題に対する精度保証付き数値計算法の現状について紹介する。
これまでに、密行列系に対しては実用的な精度保証法が開発されてきたが、疎行列系に対しては行列の構造や性質に依存した方法以外では、必ずしも実用的なレベルに到達しているとは言えない。
そこで、本講演では、これまでに提案されてきた精度保証法を概観し、今後の課題について議論する。
【招待講演】
15時10分~16時10分
講演者
下川辺隆史(東京工業大学)
題目
TSUBAME 2.0の4000 GPUを用いた次世代気象モデルの大規模高性能計算
要旨
ここ数年、GPUの持つ高速浮動小数点演算能力と高いメモリバンド幅に注目され、GPU を汎用計算に使用する GPGPU研究が盛んに行われている。
東京工業大学では2010年11月からTSUBAME 2.0が稼働を開始した。その計算性能の大部分は4000基を超えるGPUが担う。
本講演では、気象庁が開発を進める次世代気象シミュレーションコードASUCA全体をGPUコード化し、TSUBAME 2.0 で実行させるまでのプロセスと、その実行性能について紹介する。
16時30分~17時15分
講演者
鴨志田良和(東京大学情報基盤センター)
題目
モニタリングツールVGXPを応用したアプリケーション性能のリアルタイム可視化
要旨
並列アプリケーションはプロセスやスレッドなど、動いている対象が多く、複雑だが、直観的な可視化を行うことで、全体を把握した見通し良いデバッグやチューニングが可能になると考えられる。
本発表では並列アプリケーションの動作を、発表者が開発しているモニタリングツールであるVGXPを応用して可視化する方法について述べる。可視化の方法については複数の案を検討し、その特徴を述べる。
17時15分~17時45分
平成22年度前期 若手利用者推薦制度(試行) 採択者報告
講演者
坂下達哉(電気通信大学 大学院情報システム学研究科)
題目
量子i.i.d.状態のシミュレーションとその理論的考察
要旨
量子情報理論において極めて重要な量子i.i.d.状態のシミュレーションを行う。
独自開発した計算手法の並列性と演算量の削減効果が高い。並列化にはMPIを用いる。問題は固有値解法における精度であるが、多倍長化を施すことで精度を確保する。アルゴリズムは既知の問題に適用するだけでなく、未解決問題の収束式の検証にも適用している。
したがって、学術的にインパクトがある成果の創出が期待できる。
18時00分~
懇親会(根津周辺)
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懇親会参加票(katagiri@cc.u-tokyo.ac.jpまで)
日時:2010年12月6日(月)
18時00分~
場所:根津周辺
会費:4000円程度
ASE研究会懇親会に参加します
お名前:
ご所属:
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研究会形式
- センターユーザに限定せず、研究会は一般公開とします。
- 参加費は無料で、基本的に事前登録は不要です。
また、今後の開催予定を確実に知りたい方は、メーリングリストへの登録をお願いします。登録依頼については、下記問い合わせ先までお願いします。
本研究会の問い合わせ先
〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学 情報基盤センター
ASE研究会幹事 特任准教授 片桐孝洋
E-mail:katagiri@cc.u-tokyo.ac.jp
(”@”を半角にしてからお送りください。)