東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティング部門

第7回JCAHPCセミナー

最先端共同HPC基盤施設(JCAHPC: Joint Center for Advanced High Performance Computing)筑波大学計算科学研究センター東京大学情報基盤センターとが共同で設立した組織です。 国内最大級の計算性能を有する Oakforest-PACSシステム(OFP)はJCAHPCによって設計,導入,運用されています(HPL性能13.55 PFLOPS,2018年11月発表のTOP 500リストでは世界第14位,国内第2位, Intel Xeon/Phi(Knights Landing)8,208基搭載)。両センターは本施設を連携・協力して運営することにより,最先端の計算科学を推進し, 我が国の学術及び科学技術の振興に寄与していく所存です。

さてJCAHPCでは成果発表と情報発信を目的として不定期にJCAHPCセミナーを開催しております。第7回となる今回はOFPにも搭載されているMcKernel(理化学研究所で開発されたポストペタスケールスーパーコンピュータ向けOS軽量カーネル)に関する講習会を実施いたします。OFP(最大16ノード)を使用したハンズオンもあります。
  • ハンズオンでは,受講者の皆さまがお持ち頂いたプログラム(オープンソースを含む)を題材として,個別にMcKernelの適用を実施することを想定しています。
  • 当日は1ジョブ当たり最大16ノード(1,088コア)・15分の実行となっておりますので,その環境に対応した準備をお願いいたします。
  • ハンズオン受講を希望の方は必ず東大柏キャンパスでの参加をお願いいたします。
McKernelはメニーコアによるポストペタスケールスーパーコンピュータの OS 軽量カーネルとなるべく設計されました。 Linux 100% ABI 互換,OS によるユーザプログラムの擾乱(OS Jitter)ゼロ,アプリケーション実行コア上での最小限カーネル動作,などといった特長があります。 McKernelは同じノードに別途 Linux が必要ですが,この Linux に McKernel のカーネルモジュールをインストールするだけで McKernel を使うことができます。 既に様々なアプリケーションに対してMcKernelが適用されており,特に1,000ノード以上を使用した場合には大きく計算性能が向上する場合のある,という結果が得られています。

今回の講習会では,McKernelに概要に関する講演とデモ,および,ハンズ オン実習の2部構成となっております。座学部分(講演・デモ)は英語で実施されますが,日本語での質疑応答は可能です。
特にOFPなど大規模なメニィコアクラスタを使用した計算を実施している皆さまの奮ってのご参加をお待ちしています。
  • 出席を予定される方は必ず「事前参加登録」をお願いいたします。
  • 本JCAHPCセミナーは東京大学柏キャンパスで開催されますが,東大(本郷),筑波大にも遠隔配信予定です。

第7回JCAHPCセミナー

日時:2019 年 5 月 15 日(水)(9 : 45 ~ 17 : 30)
場所:
東京大学柏キャンパス 第2総合研究棟 315会議室2(地図
東京大学情報基盤センター(本郷キャンパス浅野地区)4階遠隔会議室(地図※遠隔配信
筑波大学計算科学研究センター 国際ワークショップ室(地図
主催:最先端共同HPC基盤施設(JCAHPC)
共催:
 東京大学情報基盤センター,筑波大学計算科学研究センター,PCクラスタコンソーシアム,
 理化学研究所計算科学研究センター
参加費:無料,「事前参加登録」をお願いいたします。

参加申込

申込フォーム

※必ず事前登録をお願いいたします(セミナーの前日まで受け付けます)

プログラム

9:15 - (受付)
09:45-12:15 講演・デモ(第1部)
12:15-13:30 (休憩)
13:30-15:00 講演・デモ(第2部)
15:00-15:15 (休憩)
15:15-17:30 ハンズオン

本セミナーの問い合わせ先

〒113-8658 東京都文京区弥生2-11-16
東京大学 情報基盤センター

中島研吾(幹事)
E-mail:nakajima@cc.u-tokyo.ac.jp
(”@”を半角にしてからお送りください。)