第116回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「一日速習:三次元並列有限要素法とハイブリッド並列プログラミング」
共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会・HPCオープンソースソフトウェア普及部会)
開催趣旨
東京大学情報基盤センター(以下,センター)のスーパーコンピューターの利用促進と並列プログラミング技術の普及を目的として,三次元並列有限要素法,ハイブリッド並列プログラミングの講習会を実施します。参加費は無料です。
本講習会では、有限要素法による熱伝導解析プログラムを、MPI及びOpenMPを使用して並列化するための手順、特に並列分散データ構造に関する考え方を中心に説明します。お手元のプログラムを、「並列化」したいと考えている方は是非 受講をお勧めいたします。有限要素法についてはプログラムの簡単な解説を実施いたしますが、予備知識の無い方は事前に公開する資料で予習して来られることをお勧めいたします。
必ずしもMPI、OpenMPに関する知識・経験は 必須ではありません。Reedbush(Reedbush-U)スーパーコンピューターシステムによる実習もあります。MPIについてもっと詳しく学びたい方は,本講習会の入門編である「有限要素法で学ぶ並列プログラミング基礎」の受講をお勧めします。本講習会は元来2日間の講習会として実施しておりましたが,このたび1日速習コースとして復活いたしました。
対象者
センターのスーパーコンピューターのアカウントを既に所有している利用者、センターのスーパーコンピューターの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。
なお、企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当)では、本講習会の受講が義務づけられています。
受講資格
- 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者。
なお、講習会当日受付に「スーパーコンピュータシステム利用同意書」をご提出ください。未提出の場合はスーパーコンピューターを使用しない講義形式での受講となります。 - 外国人及び海外在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」 - FortranまたはC言語によるプログラミング経験、UNIXの経験があることが望ましい。最低限emacsまたはvi等によりファイルの編集をできる必要があります。
- 基本的な数値解析手法(LU分解等)に関する基礎知識を有していることが望ましい。
- 有限要素法についてはプログラムの簡単な解説を実施いたしますが、予備知識の無い方は事前に公開する資料で予習して来られることをお勧めいたします。
- 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。時間の都合上、MPIの基礎的な事項に関する詳細な説明は行いません(自習用教材を別途準備します)。
- 有限要素法,MPIについてもっと詳しく学びたい方は,本講習会の入門編である「有限要素法で学ぶ並列プログラミング基礎」の受講をお勧めします。
参加申込
講習会申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします(講習会初日の前日まで受け付けます)
講習会参加申込の受付は終了いたしました。スーパーコンピュータシステム利用同意書(講習会参加者全員提出)
※当日受付に提出
スーパーコンピュータシステム利用同意書 | |
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[PDF版] | [記入例] |
講習会概要
- プログラム演習のため、受講生が自分のノートパソコン(無線LANの機能があるもの)をセンターの演習室に持ち込んでください。ノートパソコンが持ち込めない方は、講義形式の受講となります。
- ノートパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、ノートパソコンを利用しない講義形式の受講となります。
- WindowsXP以前のバージョン、およびWindows8(8.1は可)を使用しているWindowsノートパソコン、El Capitan(Mac OS X 10.11)以前のバージョンを使用しているMacintoshノートパソコンは講習会では使用できません。
- ノートパソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスーパーコンピューターへ接続ができることが必要です。
- Windows利用の場合CygwinおよびCygwin内のsshコマンドのインストールをお願いします。 また、他のOSを利用の場合にも、同コマンドがインストールされているか事前にご確認ください。
- 演習のため、無線LAN接続を想定しています。有線LAN接続は想定していません。特に、演習室でのLinuxを用いた無線利用は経験的に困難です。Linuxの利用は、できるだけ避けてください。
- 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスーパーコンピューターを1月間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
- 対象のスーパーコンピューターおよび利用ノード数は次のとおりです。
- Reedbush スーパーコンピュータシステム(Reedbush-U):8 ノード(288 コア)
- 定員(上限約30名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。
開催日時
2019年4月25日(木)9:30 - 18:00
場所
東京大学情報基盤センター 4階 413遠隔会議室(地図)
講習会プログラム
4月25日(木)
09:00 - 09:30 | 受付 |
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09:30 - 11:00 | 三次元有限要素法の概要 |
11:00 - 12:00 | 並列有限要素法への道 |
13:00 - 14:30 | 三次元並列有限要素法(1/2) |
14:45 - 16:00 | 三次元並列有限要素法(2/2) |
16:15 - 17:30 | OpenMP入門・ハイブリッド並列プログラミング |
17:30 - 18:00 | 質疑 |
講習会資料
講習会資料はこちらをご覧ください。
※ 講習会資料は印刷したものは配布いたしませんので,ダウンロードして必要に応じて各自で印刷して当日お持ちください。
※ 講習会資料「受講者の皆様へ:ソフトウェア類準備のお願い」に書かれている環境設定を実施してから講習会会場へお越しください。
※ 有限要素法,MPIの基礎的な事項に関する詳細な説明は行いませんので、予備知識の無い方はリンク先の講習会資料で予習をしてください。
問い合わせ先
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チームE-mail:
