第182回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「並列有限要素法で学ぶ並列プログラミング徹底入門」
(MPIの基礎から三次元並列有限要素法まで)
<4日間コース>
共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会・HPCオープンソースソフトウェア普及部会)
講習会開催に関するお知らせ新型コロナウイルス感染症対策のため、東京大学本部指針に基づき、今後講習会実施を中止させていただく可能性がございます。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。(2020.4.7)
開催趣旨
東京大学情報基盤センター(以下,センター)のスーパーコンピューターの利用促進と並列プログラミング技術の普及を目的として,有限要素法を題材とした並列プログラミングの講習会を実施します。参加費は無料です。
本講習会では,有限要素法による一次元・三次元熱伝導解析プログラムを,MPIを使用して並列化するための手順について解説,実習を行います。MPI(Message Passing Interface)はSPMD(Single Program Multiple Data)型と呼ばれるパラダイムを実現するのに適しています。有限要素法は要素単位のローカルな処理に基づいているため,SPMD型パラダイムの適用が容易であり,MPIを使用した並列化とは非常に相性が良いことが知られています。本講習会では:
- 有限要素法のプログラミング
- MPIによる並列プログラミングの基礎
- 前処理付き反復法による連立一次方程式解法のアルゴリズム
「一日速習:有限要素法プログラミング徹底入門」
「有限要素法で学ぶ並列プログラミングの基礎」
「一日速習:三次元並列有限要素法とハイブリッド並列プログラミング」
をそれぞれ1日で実施してまいりました。全般的にご好評を頂いているものの,1日に詰め込むためにハンズオンの時間が制限されたり,細かい説明を省略するなどの事情もあり,特に遠方の受講者の皆さまからは「東京へ出張する必要もなくなったので,もっと時間をかけてやって欲しい」という要望も頂いております。そのようなご要望にお応えするべく:
- 一次元・三次元有限要素法のプログラミング
- MPIによるプログラミング
- 並列有限要素法(一次元・三次元)
有限要素法,MPI,並列プログラミングに関する知識や経験は必要ありません。
開催日時・講習会プログラム
6月28日(火)(適宜休憩をとります)
「一日速習:有限要素法プログラミング徹底入門 ( 2022年4月14日(第174回)、2021年12月21日(第171回)、7月26日(第160回)、2020年11月10日(第145回)、6月12日(第134回) )」を受講された方は、内容が同じですので、この日の講義は受講不要です。
09:00-12:00 | はじめに,一次元有限要素法 |
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13:00-15:30 | 三次元有限要素法(1/2) |
15:45-18:00 | 三次元有限要素法(2/2),並列有限要素法への道 |
6月30日(木)(適宜休憩をとります)
09:00-12:00 | Odysseyへのログイン,MPI入門(1/2) |
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13:00-15:30 | 演習,MPI課題1 |
15:45-18:00 | MPI入門(2/2) |
7月 5日(火)(適宜休憩をとります)
09:00-12:00 | 演習,MPI課題2 |
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13:00-15:30 | 並列有限要素法(1/2) |
15:45-18:00 | 並列有限要素法(2/2) |
7月15日(金)(適宜休憩をとります)
09:00-12:00 | 演習,並列可視化 |
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13:00-15:30 | OpenMP/MPIハイブリッド(1/2) |
15:45-18:00 | OpenMP/MPIハイブリッド(2/2) |
講習会資料
講習会資料はこちらをご覧ください。(2022/06/23)
※ 6月28日時点では、講習会資料「オンライン講習会の手引き」18ページまでを熟読の上、
PCに必要なソフトウェアのインストールをお願いします。
※ 講習会資料「オンライン講習会の手引き」21ページ以降のスーパーコンピュータへのログインは
6月30日(木)9:00から説明を行います。事前に実施いただいても構いません。
講習会録画映像
2022年6月28日(火)にオンライン開催された、講義パートの動画です。
2022年6月30日(木)にオンライン開催された、講義パートの動画です。
2022年7月5日(火)にオンライン開催された、講義パートの動画です。
2022年7月15日(火)にオンライン開催された、講義パートの動画です。
参加申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上,6月21日17:00に締切ます)
アカウント,Zoom接続に関する情報は6月22日の送付を予定しております。
※また、オンラインで実施する都合上、受講者を最大30人とさせていただきます。
先着順ですので、お早めにお申し込みください。
受講資格・受講条件・準備等
- 受講資格者は、国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者です。
受講にあたって,東京大学情報基盤センター(以下「当センター」)のスーパーコンピュータ(以下「スパコン」)のユーザーである必要は必ずしもありません。
受講生には、当センターのスパコンを1月間程度利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
- 外国人及び海外在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。 「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」
- なお、企業利用(トライアル)では、センターが実施する講習会を、1度以上受講することが義務づけられています。
- 東京大学情報基盤センタースーパーコンピュータシステム利用規程 を熟読し,遵守してください。
- 予備知識・準備等については以下の通りです:
- Fortran またはC 言語によるプログラミング経験、UNIX の経験があることが望ましい。最低限emacs またはvi 等によりファイルの編集をできる必要があります。
- 基本的な数値解析手法(LU分解等)に関する基礎知識を有していることが望ましい。
- 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。
- オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
- パソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
- パソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いて当センターのスパコンへ接続ができることが必要です。
- 対象のスパコンおよび利用ノード数は次のとおりです。
- Wisteria/BDEC-01(Odyssey) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-O):
12ノード(576コア)
- Wisteria/BDEC-01(Odyssey) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-O):
問い合わせ先
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チームE-mail:
