第192回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「OpenMPによるマルチコア・メニィコア並列プログラミング入門(初級編(10月18日)・上級編(10月25日・31日)」
共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会・HPCオープンソースソフトウェア普及部会)
講習会開催に関するお知らせ新型コロナウイルス感染症対策のため、東京大学本部指針に基づき、今後講習会実施を中止させていただく可能性がございます。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。(2020.4.7)
開催趣旨
近年マイクロプロセッサのマルチコア・メニィコア化が進み、様々なプログラミングモデルが提案されています。OpenMPは指示行(ディレクティヴ)を挿入するだけで手軽に「並列化」ができるため、広く使用されており、様々な解説書も出版されています。メモリへの書き込みと参照が同時に起こるような 「データ依存性(data dependency)」が生じる場合に並列化を実施するには、適切なデータの並べ替えを施す必要がありますが、このような対策はOpenMP向けの解説書でも詳しく取り上げられることは余りありません。
本講習会では、「有限体積法から導かれる疎行列を対象としたICCG法」を題材として、科学技術計算のためのマルチコアプログラミングにおいて重要なデータ配置、reorderingなどのアルゴリズムについての講習を実施し、理解を深めるため、Wisteria/BDEC-01(Odyssey)スーパーコンピューターシステムを利用した実習を行います。
今回は3日間に渡って講習会を実施いたします。1日目(10月18日)は「データ依存性の無い」プログラムを対象とした「初級編」で,2日目・3日目(10月25・31日)が「上級編」なります。
「初級編」は第179・184回に実施したものと全く同じですので,受講済みの方は2日目からの参加でも結構です。また,まずOpenMPプログラミングの基礎を学びたいという場合には「初級編」のみの受講でもOKです。参考のために,参加申込み時に「初級編のみ」,「上級編のみ」,「(初級編+上級編)全行程」の選択をお願いします。ただ,申込時に参加希望を出していない日も参加できます。
また,「初級編」に参加されない場合はWisteria/BDEC-01へのログインは自力で行っていただきます。
本講習会の受講にあたって,並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。
また、本講習会はZoomおよびSlackを用いたオンライン講習会(接続情報は申込者にのみご連絡)として実施されます。
開催日時・講習会プログラム
2022年10月18日(火)9:00 - 17:30 [初級編](適宜休憩をとります)
09:00 - 12:00 | 有限体積法 |
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13:00 - 14:00 | Wisteria/BDEC-01ログイン |
14:00 - 17:30 | OpenMP並列化 |
2022年10月25日(火)10:00 - 17:30 [上級編その1](適宜休憩をとります)
10:00 - 12:00 | ICCG法 |
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13:30 - 17:30 | リオーダリング法 |
2022年10月31日(月)13:30 - 17:30 [上級編その2](適宜休憩をとります)
13:30 - 17:30 | 並列ICCG法 |
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講習会資料・録画映像
講習会資料はこちらをご覧ください。
※ 講習会資料「オンライン講習会の手引き」に書かれている環境設定をあらかじめ実施してください。
2022年10月25日(火)にオンライン開催された、講義パートの動画です。
2022年10月31日(月)にオンライン開催された、講義パートの動画です。
参加申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上,10月11日17:00に締切ります)
アカウント情報、Zoom接続情報は10月12日の送付を予定しております。
※また、オンラインで実施する都合上、受講者を最大30人とさせていただきます。先着順ですので、お早めにお申し込みください。
受講資格・受講条件・準備等
- 受講資格者は、国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者です。
受講にあたって,東京大学情報基盤センター(以下「当センター」)のスーパーコンピュータ(以下「スパコン」)のユーザーである必要は必ずしもありません。
受講生には、当センターのスーパーコンピューターを1月間程度利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
- 外国人及び海外在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。 「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」
- なお、企業利用(トライアル)では、センターが実施する講習会を、1度以上受講することが義務づけられています。
- 東京大学情報基盤センタースーパーコンピュータシステム利用規程 を熟読し,遵守してください。
- 予備知識・準備等については以下の通りです:
- Fortran またはC 言語によるプログラミング経験、UNIX の経験があることが望ましい。最低限emacs またはvi 等によりファイルの編集をできる必要があります。
- 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。
- オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
- パソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
- パソコンのOSは、Windows、Mac、Linuxどれでも構いませんが、SSHを用いて当センターのスパコンへ接続ができることが必要です。
- 対象のスパコンおよび利用ノード数は次のとおりです。
- Wisteria/BDEC-01(Odyssey) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-O):
12ノード(576コア)
- Wisteria/BDEC-01(Odyssey) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-O):
問い合わせ先
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チームE-mail:
