第217回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「異種システム間連成アプリケーション開発を学ぶ:WaitIO/MP講習会 - シミュレーションと機械学習融合編 - 」
共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会・HPCオープンソースソフトウェア普及部会)
開催趣旨
東京大学情報基盤センターが Society 5.0 実現へ向けて導入した『 「計算・データ・学習」融合スーパーコンピュータシステム(Wisteria/BDEC-01) 』は、2021年8月2日から正式運用を開始しました。
Wisteria/BDEC-01は,「シミュレーションノード群(Odyssey)」,「データ・学習ノード群(Aquarius)」の2つのノード群,合計ピーク性能33.1 PFLOPSを有するヘテロジニアスなシステムです。シミュレーションノード群(Odyssey)は、スーパーコンピュータ「富岳」と同じ富士通株式会社の「FUJITSU Processor A64FX」を搭載した計算ノード7,680台から構成されます。データ・学習ノード群(Aquarius)はインテル社製第3世代Xeonスケーラブルプロセッサ(開発コード名Ice Lake)および NVIDIA A100 Tensorコア GPU を搭載した計算ノード45台から構成されます。
本講習会では、Wisteria/BDEC-01システムに新しく導入されたソフトウエアであるh3-OpenSYS/WaitIO(WaitIO)とh3-OpenUTIL/MP(MP)を利用した異種システム間連成アプリケーション開発について、特にシミュレーションと機械学習融合の手法について学びます。連成計算の基本からWaitIOとMPを用いることによりOdysseyとAquariusを用いてどのように異種システム間連成アプリケーションを開発することができるのかを中心に、WaitIOについてはファイルを用いた弱連成アプリケーション記述をMPIライクな通信APIを用いて書き換える方法、MPについてはシミュレーションと機械学習融合、特にFortran/Cで書かれた物理モデルとPythonで書かれた機械学習ライブラリの連成を通じて、シミュレーションモデル同士の連成にとどまらないWisteria/BDEC-01の特性を生かしたプログラム連携について学びます。
さらに、学習した内容をサンプルプログラムを実機を用いて実習を行います。実習にはWisteria/BDEC-01スーパーコンピュータシステムを使用します。
なお、本講習会はZoomおよびSlackを用いたオンライン講習会(接続情報は申込者にのみご連絡)として実施されます。
開催日時・講習会プログラム
2023年10月19日(木)13:00 - 17:30
講習会資料
- 「Wisteria/BDEC-01「計算・データ・学習」融合スーパーコンピュータシステム」
- 「異種システム間連成アプリケーション開発を学ぶ:WaitIO/MP」 ※ 講習会資料「オンライン講習会の手引き」に書かれている環境設定をあらかじめ実施してください。
2023年10月19日(木)にオンライン開催された、講義パートの動画です。
- 受講イントロダクション
- Wisteria/BDEC-01の概要
- システム利用制度案内
- h3-Open-BDECソフトウェア概要
- h3-Open-SYS/WaitIO,h3-Open-UTIL/MPの概要とプログラミング
- h3-Open-SYS/WaitIOとh3-Open-UTIL/MPを使ってみよう
参加申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上,10月12日17:00に締切ります。)
アカウント情報、Zoom接続情報は10月13日の送付を予定しております。
※また、オンラインで実施する都合上、受講者を最大30人とさせていただきます。先着順ですので、お早めにお申し込みください。
受講資格・受講条件・準備等
- 受講資格者は、国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者です。
受講にあたって,東京大学情報基盤センター(以下「当センター」)のスーパーコンピュータ(以下「スパコン」)のユーザーである必要は必ずしもありません。
受講生には、当センターのスーパーコンピューターを1月間程度利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
- 外国人及び海外在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。 「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」
- 東京大学情報基盤センタースーパーコンピュータシステム利用規程 を熟読し,遵守してください。
- 予備知識・準備等については以下の通りです:
- 最低限emacs またはvi 等によりファイルの参照/編集をできる必要があります。
- Fortran またはC 言語によるプログラミング経験、UNIX の経験があることが望ましい。
- MPIに関する知識があることが望ましい。
- オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
- パソコンのOSは、特に指定しませんが、SSHを用いて当センターのスパコンへ接続ができることが必要です。
- 当センターのスパコンへ接続するパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
- 対象のスパコンおよび利用可能ノード数は次のとおりです。
- Wisteria/BDEC-01(Odyssey) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-O):
12ノード(576コア) - Wisteria/BDEC-01(Aquarius) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-A):
GPU 4基(1ノード内)
- Wisteria/BDEC-01(Odyssey) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-O):
問い合わせ先
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チームE-mail:
