第238回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「『CUDA-Q+Wisteria/BDEC-01+h3-Open-BDEC』で『量子・HPCハイブリッド』を体験してみよう!」
共催:東京大学情報基盤センター、エヌビディア合同会社、PCクラスタコンソーシアム(HPCオープンソースソフトウェア普及部会)
協賛:「量子・スパコン連携プラットフォームの構築」プロジェクト(JHPC-quantum)(NEDO ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発「計算可能領域の開拓のための量子・スパコン連携プラットフォームの研究開発」)
開催趣旨
東京大学情報基盤センター(本センター)は,NEDO ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発「計算可能領域の開拓のための量子・スパコン連携プラットフォームの研究開発」の一環として実施されている「量子・スパコン連携プラットフォームの構築プロジェクト」(理化学研究所,ソフトバンク)に大阪大学とともに協力機関として参加しています。本プロジェクトでは,IBM・Quantinuum社製による量子コンピュータ実機とスーパーコンピュータ群(富岳,東大・阪大のスパコン群)を実際に結合した「量子・HPCハイブリッド連携環境」を構築し,2026年度から「量子・HPCハイブリッド連携」サービスの提供を開始し,新しい科学技術,価値の創造に貢献します。
本センターは,「計算・データ・学習(S+D+L)」融合スーパーコンピュータシステム「Wisteria/BDEC-01」の運用,「S+D+L」融合を実現する革新的ソフトウェア基盤「h3-Open-BDEC」研究開発によって得られた成果・知見に基づき,「量子・HPCハイブリッド連携環境」を実現するためのシステムソフトウェアの研究開発を担当しています。
「Wisteria/BDEC-01」のうち「Aquarius(データ・学習ノード群)」はNVIDIA A100 Tensor core GPUを360基搭載したGPUクラスタで,2024年10月からNVIDIAが開発している量子古典ハイブリッド計算のためのオープンソースプラットフォーム「NVIDIA CUDA-Q」を利用可能です。本チュートリアルでは,エヌビディア(NVIDIA)合同会社の全面的協力のもとに開催し,まず「NVIDIA CUDA-Q」の利用方法を講義・ハンズオンを通して学んでいただきます。その他,Aquarius上のCUDA-Qを「量子コンピュータ」,「Wisteria/BDEC-01(Odyssey)(シミュレーションノード群,「富岳」と同じFujitsu/Arm A64搭載)」を「スパコン」と見立て,h3-Open-BDECによって両者がリアルタイムに連携する「量子・HPCハイブリッド連携」シミュレーション環境を使用して「量子・HPCハイブリッド連携」を体験していただきます。シミュレータではありますが「量子・HPCハイブリッド連携」を,世界に先駆けて体験できる貴重な機会を是非活用ください。
本講習会は、東京大学浅野キャンパス情報基盤センターの現地会場とオンラインでのハイブリッド開催(接続情報は申込者にのみご連絡)となります。参加費は無料です。現地会場およびオンラインにて各自のSlackとZoomを立ち上げて、Wisteria/BDEC-01 に接続して作業ができる環境から参加していただきます。
開催日時・講習会プログラム
2024年12月18日(水)10:00 - 17:00
10:00 - 10:30 | NVIDIA Quantumの紹介(座学) |
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10:30 - 12:00 | CUDA-Q入門(座学+演習) |
13:00 - 14:30 | 発展的な利用例(座学+演習) |
15:00 - 17:00 | QC-HPCハイブリッド環境(座学+演習) |
会場
オンライン(Zoom)と現地会場のハイブリッド
現地会場:東京大学浅野キャンパス 情報基盤センター 1階 102遠隔講義室
浅野キャンパス 情報基盤センター
東京大学 本郷地区アクセスマップ
講師
濱村一航:エヌビディア合同会社 Quantum Algorithm Engineer
住元真司:東京大学情報基盤センター・特任教授
荒川 隆:株式会社CliMTech・代表取締役社長/東京大学情報基盤センター・客員研究員
講習会資料・録画映像
講習会資料
※ CUDA-Q の演習で使用したコードは GitHub 上で公開されています。※ 講習会資料「オンライン講習会の手引き」に書かれている環境設定をあらかじめ実施してください。
録画映像
参加申込フォーム
参加費:無料※必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上,12月11日17:00に締切ます)
アカウント,Zoom接続,Slack会議室に関する情報は12月12日の送付を予定しております。
※また、オンラインで実施する都合上、受講者を最大30人とさせていただきます。
先着順ですので、お早めにお申し込みください。
受講資格・受講条件・準備等
- 受講資格者は、国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者です。
受講にあたって,東京大学情報基盤センター(以下「当センター」)のスーパーコンピュータ(以下「スパコン」)のユーザーである必要は必ずしもありません。
受講生には、当センターのスーパーコンピューターを1月間程度利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
- 外国人及び海外在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。 「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」
- なお、企業利用(トライアル)では、センターが実施する講習会を、1度以上受講することが義務づけられています。
- 東京大学情報基盤センタースーパーコンピュータシステム利用規程 を熟読し,遵守してください。
- 予備知識・準備等については以下の通りです:
- Python 言語によるプログラミング経験、UNIX の経験があることが望ましい。最低限emacs またはvim 等によりファイルの編集をできる必要があります。
- オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
- パソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
- パソコンのOSは、Windows、Mac、Linuxどれでも構いませんが、SSHを用いて当センターのスパコンへ接続ができることが必要です。
- 受講をする前に講習会資料「オンライン講習会の手引き」(近日中にアップロード予定)をよく読み、
資料中に指示された次の準備をしておいてください。
- sshコマンドがインストールされていることの確認
- Wisteria/BDEC-01 へのログインの確認
- Slack 会議室へのログインの確認
- Zoom アプリケーションのダウンロードおよび最新版へのアップデート
- 対象のスパコンおよび利用ノード数は次のとおりです。
- Wisteria/BDEC-01(Odyssey) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-O):
12ノード(576コア) - Wisteria/BDEC-01(Aquarius) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-A):
GPU4基(1ノード内)
- Wisteria/BDEC-01(Odyssey) スーパーコンピュータシステム(Wisteria-O):
問い合わせ先
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チームE-mail:
