東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティング部門

第248回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「『CUDA-Q+Miyabi』で『量子・HPCハイブリッド』を体験してみよう!」

共催:東京大学情報基盤センター、エヌビディア合同会社、PCクラスタコンソーシアム(HPCオープンソースソフトウェア普及部会)

協賛:「量子・スパコン連携プラットフォームの構築」プロジェクト(JHPC-quantum)(NEDO ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発「計算可能領域の開拓のための量子・スパコン連携プラットフォームの研究開発」)

開催趣旨

 東京大学情報基盤センター(本センター)は,NEDO 情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発「計算可能領域の開拓のための量子・スパコン連携プラットフォームの研究開発」の一環として実施されている「量子・スパコン連携プラットフォームの構築プロジェクト」(理化学研究所,ソフトバンク)に大阪大学とともに協力機関として参加しています。本プロジェクトでは,IBM・Quantinuum社製による量子コンピュータ実機とスーパーコンピュータ群(富岳,東大・阪大のスパコン群)を実際に結合した「量子・HPCハイブリッド連携環境」を構築し,2026年度から「量子・HPCハイブリッド連携」サービスの提供を開始し,新しい科学技術,価値の創造に貢献します。
 本センターは,「計算・データ・学習(S+D+L)」融合スーパーコンピュータシステム「Wisteria/BDEC-01」の運用,「S+D+L」融合を実現する革新的ソフトウェア基盤「h3-Open-BDEC」研究開発によって得られた成果・知見に基づき,「量子・HPCハイブリッド連携環境」を実現するためのシステムソフトウェアの研究開発を担当しています。
 2024年12月には,「Wisteria/BDEC-01」のうち,「Aquarius(データ・学習ノード群)」にインストールされた「NVIDIA CUDA-Q」(NVIDIAが開発している量子古典ハイブリッド計算のためのオープンソースプラットフォーム)を「量子コンピュータ」,「Wisteria/BDEC-01(Odyssey)(シミュレーションノード群)」を「スパコン」と見立て,h3-Open-BDECによって両者がリアルタイムに連携する「量子・HPCハイブリッド連携」シミュレーション環境を使用して「量子・HPCハイブリッド連携」を体験していただきました。
 今回は,2025年1月に運用を開始した「Miyabi」システム上で同様のチュートリアルを企画しました。Miyabiは,筑波大学と東京大学が共同で運営するシステムで,NVIDIA GH200を1,120ノード搭載した「Miyabi-G」,Intel Xeon Max 9480を190ノード搭載した「Miyabi-C」から構成される最新のシステムです。
 本講習会は、東京大学柏キャンパス第2総合研究棟の現地会場とオンラインでのハイブリッド開催(接続情報は申込者にのみご連絡)となります。参加費は無料です。現地会場およびオンラインにて各自のSlackとZoomを立ち上げて、Miyabiに接続して作業ができる環境から参加していただきます。現地では,講習会終了後にMiyabi見学会を予定しております。

開催日時・講習会プログラム

2025年5月26日(月)10:00 - 17:30

10:00 - 10:30 NVIDIA Quantumの紹介(座学)
10:30 - 12:00 CUDA-Q入門(座学+演習)
13:00 - 14:30 発展的な利用例(座学+演習)
15:00 - 17:00 QC-HPCハイブリッド環境(座学+演習)
17:00 - 17:30 Miyabi 見学(希望者のみ)

会場

会場:オンライン(Zoom)と現地会場のハイブリッド
 東京大学柏キャンパス 第2総合研究棟 3階 315会議室
 柏キャンパス 第2総合研究棟
 東京大学 柏地区アクセスマップ

講師

 濱村一航:エヌビディア合同会社 Quantum Algorithm Engineer
 丹 愛彦:エヌビディア合同会社 HPCソリューションアーキテクト
 住元真司:東京大学情報基盤センター・特任教授
 荒川 隆:株式会社CliMTech・代表取締役社長/東京大学情報基盤センター・客員研究員

講習会資料・録画映像

「準備中」

参加申込フォーム

参加費:無料

※必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上,5月19日17:00に締切ます)
 アカウント,Zoom接続,Slack会議室に関する情報は5月20日の送付を予定しております。
※また、オンラインで実施する都合上、受講者を最大30人とさせていただきます。
 先着順ですので、お早めにお申し込みください。

受講資格・受講条件・準備等

  • 受講資格者は、国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者です。 受講にあたって,東京大学情報基盤センター(以下「当センター」)のスーパーコンピュータ(以下「スパコン」)のユーザーである必要は必ずしもありません。 受講生には、当センターのスーパーコンピューターを1月間程度利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
  • 東京大学情報基盤センタースーパーコンピュータシステム利用規程 を熟読し,遵守してください。
  • 予備知識・準備等については以下の通りです:
    • Python 言語によるプログラミング経験、UNIX の経験があることが望ましい。最低限emacs またはvim 等によりファイルの編集をできる必要があります。
    • オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
    • パソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
    • パソコンのOSは、Windows、Mac、Linuxどれでも構いませんが、SSHを用いて当センターのスパコンへ接続ができることが必要です。
    • 受講をする前に講習会資料「オンライン講習会の手引き」(近日中にアップロード予定)をよく読み、 資料中に指示された次の準備をしておいてください。
      • sshコマンドがインストールされていることの確認
      • Miyabi へのログインの確認
      • Slack 会議室へのログインの確認
      • Zoom アプリケーションのダウンロードおよび最新版へのアップデート
  • 対象のスパコンおよび利用ノード数は次のとおりです。

問い合わせ先

東京大学 情報基盤センター
E-mail:受付のメールアドレス