第93回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「Reedbush スパコンを用いたGPUディープラーニング入門」
共催:東京大学情報基盤センター、エヌビディア合同会社、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会)
開催趣旨
最近話題となっている人工知能や自動運転の基盤である機械学習やディープラーニング(深層学習)はGPUを用いることで非常に高速化されるため、効率的な学習ではGPUの利用は必須となってきています。
東京大学情報基盤センターでは、エヌビディア合同会社の全面的な協力のもと、東京大学情報基盤センターに設置されているReedbush(Reedbush-H)スーパーコンピュータシステムに搭載されたGPUを使用したディープラーニング入門の講習会を開催する運びとなりました。本講習会では、エヌビディア合同会社からディープラーニング ソリューションアーキテクトである山崎和博氏を講師にお迎えし、座学とハンズオンを通して、GPUスパコンを使用したディープラーニングを体験していただきます。講習会では、これからディープラーニングを学ぶ人を対象とし、まずディープラーニングやそのフレームワークについて学びます。続いて、ハンズオンでは、画像分類問題を題材として、Reedbush-Hの複数GPUを用いてディープラーニングの学習を体験していただきます。
本講習会は、並列計算やGPUプログラミングに関する知識・経験は必要ありません。
対象者
センターのスーパーコンピューターのアカウントを既に所有している利用者、センターのスーパーコンピューターの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。
なお、企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当)では、本講習会の受講が義務づけられています。
受講資格
- 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生、研究機関研究員、企業に所属する研究者・技術者。
なお、講習会当日受付に「スーパーコンピュータシステム利用同意書」をご提出ください。企業に所属する研究者・技術者の方は「アカウント使用申込書」も併せてご提出ください。未提出の場合はスーパーコンピューターを使用しない講義形式での受講となります。 - 外国人及び海在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」 - UNIXの経験があることが望ましい。最低限emacsまたはvi等によりファイルの編集をできる必要があります。
- Python の基礎知識があることが望ましい。
- 並列計算やGPUプログラミングに関する知識・経験は必要ありません。
参加申込
講習会申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします(講習会初日の前日まで受け付けます)
講習会参加申込の受付は終了いたしました。
スーパーコンピュータシステム利用同意書(講習会参加者全員提出)
※当日受付に提出
スーパーコンピュータシステム利用同意書 | |
---|---|
[PDF版] | [記入例] |
講習会概要
- プログラム演習のため、受講生が自分のノートパソコン(無線LANの機能があるもの)をセンターの演習室に持ち込んでください。ノートパソコンが持ち込めない方は、講義形式の受講となります。
- ノートパソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、ノートパソコンを利用しない講義形式の受講となります。
- WindowsXP以前のバージョン、およびWindows8(8.1は可)を使用しているWindowsノートパソコン、Mountain Lion(Mac OS X 10.8)以前のバージョンを使用しているMacintoshノートパソコンは講習会では使用できません。
- ノートパソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスーパーコンピューターへ接続ができることが必要です。
- Windows利用の場合CygwinおよびCygwin内のsshコマンドのインストールをお願いします。
また、他のOSを利用の場合にも、同コマンドがインストールされているか事前にご確認ください。 - 演習のため、無線LAN接続を想定しています。有線LAN接続は想定していません。特に、演習室でのLinuxを用いた無線利用は経験的に困難です。Linuxの利用は、できるだけ避けてください。
- 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスーパーコンピューターを1月間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
- 対象のスーパーコンピューターは次のとおりです。
- Reedbush スーパーコンピュータシステム(Reedbush-H):2 ノード(GPU4基)
- 定員(上限約30名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。
開催日時
2018年1月22日(月)10:00 - 17:15
場所
東京大学情報基盤センター 4階 413遠隔会議室(地図)
講習会プログラム
1月22日(月)
09:30-10:00 | 受付 |
---|---|
10:00-10:40 | Reedbush-Hへのログイン |
10:40-11:40 | ディープラーニング基礎 - ハンズオン受講に際し必要となる、基礎的事項について説明します。 ディープラーニング自体の基礎に加え、 使用するフレームワークについても概説します。 |
13:00-15:00 | ハンズオン#1: Reedbush-Hでのディープラーニング - 画像分類問題を題材として、Reedbush-H上でディープラーニングの学習を ひと通り体験していただきます。ジョブ投入や計算環境へのアクセスなど、 Reedbush特有のポイントなどを学ぶことで、 大規模な学習をスムーズに実施できるようになります。 |
15:15-17:15 | ハンズオン#2: マルチGPUによる高速化体験 - ディープラーニングにおいて、十分な精度を実現するには多くの計算を行う必要があります。 このとき複数のGPUを同時に使用することで、計算時間を短くすることができます。 このハンズオンではハンズオン#1をベースに、マルチGPUでの実行を体験していただきます。 |


講習会資料
- 「スパコンを使うための準備」
- 「Reedbush利用の手引き」
- 「東大情報基盤センター スーパーコンピュータの概略」
- 「ディープラーニング基礎」
- 「ハンズオン#1: Reedbush-Hでのディープラーニング」
- 「ハンズオン#2: マルチGPUによる高速化体験」
問い合わせ先
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チーム
E-mail: