萌芽共同研究公募課題
「AI for HPC：Society 5.0実現へ向けた人工知能・データ科学による計算科学の高度化」 Miyabi Wisteria/BDEC-01

　スーパーコンピュータを駆使したシミュレーションによる計算科学が「第3の科学」と呼ばれるようになって久しいものがあります。昨今は、スーパーコンピュータは様々な分野に使われるようになり、データ科学、機械学習、AIなどの分野での利用が特に盛んになっています。
　Society 5.0とは，サイバー空間（仮想空間）とフィジカル空間（現実空間）を高度に融合させたシステムにより，経済発展と社会的課題の解決を両立する，人間中心の安全・安心な社会（Society）です。狩猟（Society 1.0），農耕（2.0），工業（3.0），情報（4.0）に続く，新たな社会を指すもので，第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されています。Society 5.0の実現にはIoT（Internet of Things），ロボット，AI（人工知能），ビッグデータといった社会の在り方に影響を及ぼすデジタル革新・イノベーションが不可欠です。スーパーコンピューティングは，従来の計算科学・計算工学シミュレーションに加えて，データ科学，機械学習等の知見を融合した新しい手法を適用することによって，サイバー空間（仮想空間）とフィジカル空間（現実空間）を高度に融合したシステムを形成し，Society 5.0が目指す人間中心の安全・安心な社会の実現に大きく貢献すると期待されています。シミュレーション（Simulation）、データ（Data）、学習（Learning）の融合（（S+D+L）融合）は、シミュレーションによる計算科学に新しい道を開き，Society 5.0実現への貢献とともに，ポストムーア時代に向けた新しい計算パラダイムとしても期待されます。
　2025年度に実施する萌芽共同研究公募課題「AI for HPC：Society 5.0実現へ向けた人工知能・データ科学による計算科学の高度化」（以下「本共同研究」）では、「S+D+L」融合実現、データ科学、機械学習、人工知能による計算科学の高度化を目指す提案を募集します。
　東京大学情報基盤センター教員の他、外部委員を含む課題審査委員会による書類審査の上、2025年度は最大3～4課題程度を採択する予定です。採択された課題では申請した計算資源を無償で使用することができます。

公募・実施日程

2025年度の公募、実施の日程は以下の通りです。公募は随時受付、審査は年4回実施します。

	第1回	第2回	第3回	第4回
	2月末までの応募分	5月末までの応募分	8月末までの応募分	10月末までの応募分
公募説明会	2025年1月30日(木)　9:30-12:00(オンライン) 詳細はこちらをご確認ください。
公募開始	2025年1月31日(金)
公募締切	随時募集 (2025年度開始分　最終締切：2025年10月31日(金))
採択通知	2025年 3月中旬	2025年 6月中旬	2025年 9月中旬	2025年11月中旬
共同研究開始	2025年 4月 1日	2025年 7月 1日	2025年10月 1日	2025年12月 1日
中間報告会	2025年10月～11月頃		2025年12月～2026年1月頃	なし
次年度 JHPCN提案	2025年12月～2026年1月
共同研究終了	2026年3月末
最終報告書提出	2026年5月末
最終報告会	2026年6月末頃