第148回お試しアカウント付き並列プログラミング講習会
「OpenACCとMPIによるマルチGPUプログラミング入門」
共催:東京大学情報基盤センター、PCクラスタコンソーシアム(実用アプリケーション部会・HPCオープンソースソフトウェア普及部会)
講習会開催に関するお知らせ新型コロナウイルス感染症対策のため、東京大学本部指針に基づき、今後講習会実施を中止させていただく可能性がございます。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。(2020.4.7)
開催趣旨
近年、低消費電力で高い性能を得るために、高性能なスーパーコンピュータシステムではGPUやXeon Phiなどのアクセラレータが搭載されてきています。これらのスパコンを有効に活用するためには、複数のアクセラレータを利用することが必須です。
本講習会では、GPUに焦点をあて、GPU搭載スパコンで大規模な数値計算を実現するために必須となるマルチGPUプログラミングについて学びます。GPUは、NVIDIA社のTesla GPU(Pascalアーキテクチャ)を対象とし、プログラミング環境としては既存コードに指示文(ディレクティブ)を追加することでGPU化できるOpenACCを用います。GPU間の並列化はMPIを利用します。実習では、基礎的なプログラムを通して、OpenACCによるGPUコードの作成、OpenACCとMPIによる複数GPUを用いたプログラムの作成方法を学びます。
実習には、東京大学情報基盤センターに設置されているReedbush(Reedbush-H)スーパーコンピュータシステムを使用します。
本講習会では、MPIプログラミングについては簡単な復習のみ行います。このため講習会受講前に基礎的なMPIプログラミングの知識・経験を有していることが望まれます。OpenACCおよびMPIについては、マルチGPUプログラミングに必要な機能について焦点をあて解説します。このため、OpenACCやMPIの機能全般については扱いませんので、それらを深く勉強したい方は、別途実施している講習会を受講することをお勧め致します。
なお、本講習会はZoomおよびSlackを用いたオンライン講習会(接続情報は申込者にのみご連絡)として実施されます。
対象者
センターのスーパーコンピューターのアカウントを既に所有している利用者、センターのスーパーコンピューターの利用資格を有し、今後の利用を検討している方(大学教員、学生、研究機関研究員など)の他、基礎的な並列プログラミングの学習を目的とした企業に所属する研究者、技術者の方も受講可能です。
なお、企業利用者向け有償トライアルユース(パーソナルコース相当)では、本講習会の受講が義務づけられています。
受講資格
- 国公私立大学・高専の教員・学生・研究生
- 研究機関研究員
- 企業に所属する研究者・技術者。
- 外国人及び海外在住者の方が講習会に参加を希望される場合は、下記を踏まえて申込を行ってください。
「外国人及び海外在住者のスパコン利用について」 - FortranまたはC言語によるプログラミング経験、UNIXの経験があることが望ましい。最低限emacsまたはvi等によりファイルの編集をできる必要があります。
- 並列プログラミングの知識・経験は必要ありません。
参加申込
講習会申込フォーム
※必ず事前登録をお願いいたします(アカウント発行の都合上,12月15日17:00に締切ます)
アカウント情報、ZOOM接続情報は12月16日の送付を予定しております。
※また、オンラインで実施する都合上、受講者を最大30人とさせていただきます。先着順ですので、お早めにお申し込みください。
講習会概要
- オンライン講習会、ハンズオンのためのPC、Zoom及びスパコンへ接続するためのネットワーク環境は各受講者でご準備ください。
- パソコンは Windows/Microsoft Update、Apple Security Updateなどで最新のセキュリティアップデートを行ってください。また、必ずウィルス対策ソフトウェアをインストールし、ウィルス検索を実行して問題がないことを事前に確認してから受講してください。セキュリティ対策を施していない場合は、オンライン講習会の受講を認めません。
- パソコンのOSは、Windows、Macどちらでも構いませんが、SSHを用いてセンターのスーパーコンピューターへ接続ができることが必要です。
- Windows利用の場合CygwinおよびCygwin内のsshコマンドのインストールをお願いします。
また、他のOSを利用の場合にも、同コマンドがインストールされているか事前にご確認ください。 - 演習の実施に当たり、受講生にセンターのスーパーコンピューターを1月間利用できる無料アカウント(お試しアカウント)を発行します。
- 対象のスーパーコンピューターおよび利用ノード数は次のとおりです。
- Reedbush スーパーコンピュータシステム(Reedbush-H):2 ノード(GPU4基)
- 定員(上限約30名)になり次第、申込みを終了させていただきますので、あらかじめご了承ください。
開催日時
2020年12月22日(火)10:00 - 17:00
講習会プログラム
12月22日(火)
10:00 - 10:30 | スパコンの使い方など |
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10:30 - 12:00 | GPU・OpenACC・MPIの復習 |
13:30 - 14:20 | OpenACC演習 |
14:30 - 15:20 | OpenACC+MPI 演習Ⅰ |
15:30 - 16:20 | OpenACC+MPI 演習Ⅱ |
16:30 - 17:00 | 質問など |
講習会資料
- 「OpenACCとMPIによるマルチGPUプログラミング入門」(準備中) ※ 講習会資料「オンライン講習会の手引き」に書かれている環境設定をあらかじめ実施してください。
講習会録画映像
2021年12月22日(火)にオンライン開催された、講義パートの動画です。
問い合わせ先
東京大学 情報システム部 情報戦略課 研究支援チームE-mail:
