Oakbridge-CX スーパーコンピュータシステム
「大規模 HPC チャレンジ」採択課題
2019年度 採択課題
このたびは、お申し込みをいただきどうもありがとうございました。以下の基準による厳正な審査のうえ、課題採択をさせていただきました(順不同)。
- 計算・結果の詳細を論文等も含めて公表できること。
- 計算結果が科学的に有用、あるいは社会的なインパクトがあると考えられること。
- 1,280 ノードの利用を目標としていること。
- 計画に実現性があり、短時間で効果を示すことが可能であること (一回の利用期間は約 23 時間)。
- 本システムの運用、ユーザーにとって有用な情報を提供すること。
第3回採択課題
課題名 | Oakbridge-CX 上での IHK/McKernel を使用した並列疎行列ソルバーの性能評価 |
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代表者名(所属) | 中島 研吾 (東京大学情報基盤センター) |
有限要素法,差分法等の偏微分方程式数値解法は,大規模な疎行列を係数行列とする連立一次方程式を解くことに帰着される。昨今は前処理付きクリロフ部分空間法が幅広いアプリケーションに使用されている。本研究では,代表者の開発した,①ICCG 法ソルバー,②多重格子法(Multigrid)ソルバーの性能評価を Oakabridge-CX(OBCX)上で実施するものである。①については,有限要素法による三次元固体力学コードGeoFEM のICCG ソルバーを対象とする。②については,並列マルチグリッド法による三次元地下水シミュレーションプログラム pGW3D-FVM を対象として,応募者等が提案するAdaptive Multilevel hCGA(AM-hCGA)法による並列性能向上を図るものである。また,①,②についてメニーコア向けOS 軽量カーネルであるIHK/McKernel の評価も併せて実施し,性能向上への効果について検討し,OBCX 上でのIHK/McKernel の普及に資するものである。 |